ゴアのヴィーガンレストランでworkaway
こんにちは、ポンです。
ハンピからバスで、南インドの西海岸に位置する村・ゴカルナへ。そこで2日ほどゆっくりして、更にバスで北上してゴアへ。
今まで訪れた場所は、ほぼ友人・知人からのお勧めされた所ばかりだった。だが、今回のゴアは自分で行くのを決めた場所だ。それは、workaway(ワークアウェイ)で見つけた。
workaway(ワークアウェイ)とは
奉仕者は1日5~6時間、週5日~6日ほど働くかわりに、ホストは奉仕者に食事と寝る場所を提供する。金銭のやり取りは一切なくて、労働と寝食を交換し合うボランティアの一種。労働内容はホストによって様々で、ゲストハウス、飲食業、子守り、学校、農業など、多岐に渡る。最低限1~2週間は奉仕して欲しい、というホストがほとんど。奉仕者はworkawayer(ワークアウェイアー)と呼ばれる。奉仕者は登録料を支払い会員になる。ホストは登録無料。奉仕者はワークアウェイのホームページから、働きたい国や地域、作業内容を絞り込み検索できる。
労働と寝食を交換し合うという点でWWOOF(ウーフ)と似ているが、異なる点がいくつかある。
・作業内容は、ウーフが主に農業、ワークアウェイは色々。
・ウーフは管理してる団体が世界各国にそれぞれ別れている。(WOOF Japan, WWOOF India, WWOOF Australiaなど) ワークアウェイは、世界共通。
・なので、ウーフは異なる国でウーフする場合、それぞれの団体に登録料をそれぞれ支払わって会員にならなければならない。ワークアウェイは一度の支払いで世界各国のホストの下でワークアウェイできる。
・ホームページの言語は、ウーフは日本語対応(WWOOF Japanのみ)。ワークアウェイは英語のみ。
・ウーファーは農業者や農業に興味ある人や自然が好きな人が多い。ワークアウェイアーは世界各国を旅するバックパッカーやお金を節約して旅行したい若者が多い。(これはあくまで俺の個人的な印象)
ワークアウェイに興味ある人は↓をどうぞ。https://www.workaway.info/
インドの農業を体験したかったので、当初はウーフするつもりだった。忙しい都市の喧騒から逃れ、静かな自然に囲まれて農業に触れてみたかった。しかし、ウーフインドのホームページレイアウトが見づら過ぎてホストが探せなくて断念。自身初のワークアウェイに参加することにした。(と言っても、山口の農家や湯布院の原っぱカフェでウーファーとして働いていた時に、何人ものワークアウェイアーと一緒に働いていたことはある。)
それにしても、初のインド旅で土地勘も全くなく現地の友人もいない自分が、どうやってホストを探そうか?そんな俺が検索ボックスに打ち込んだ言葉は、「cooking」や「restaurant 」だった。インド料理を習えたらな、と検索してみるといくつかあがってきた中で良さそうだったのがここゴアにあるヴィーガンレストラン「BEAN ME UP」だった。俺はヴィーガンではないが、ヴィーガン料理は健康的で好きだ。ワークアウェイ期間は一週間。ゴアは海沿いのリゾート地ということくらいの知識しかなく、どんな場所なのかほとんど何も知らなかった。インドの一番小さな州で、主に西洋人のリタイヤした高齢者や旅人が集まるパーティーだらけの場所。というのは後から知ったこと。
ともかく、ゴカルナからバスを乗り継ぎゴアへ。
BEAN ME UP入口。オーナーは陽気なインド人だった。名はショーン。従業員はインド人と何人かのネパール人。
木々が影を作り暑さを和らげ、そよ風が吹き抜ける。スピーカーからは、ミニマルなクラブミュージックが常に流れている。
ワークアウェイである俺に、客室の一つがあてがわれた。
近くでナイトマーケットがあるぞ、とショーンから誘われ、連れてってもらう。
あちゃ~、だいぶパーティーパーティーしとるな。。。
西洋人たちが、休暇や退職後にここにバカンスに来てる、という感じがムンムン。
ゴアにはサイケデリックトランスのパーティーが多いぞ、とショーンが言った。サイケトランス。。。俺が一番聴かないジャンルの一つだな。これから一週間、ゴアでうまくやっていけるだろうか。
翌日からワークアウェイ開始。作業内容は拍子抜けするほど簡単だった。ウェイター。
・来店時、テーブルにメニューとマットをひく。
・退店後、下膳してテーブルをひく。
以上(笑)
ここでは、一日二食のご飯を提供してくれた。賄い食でなく、メニューから選んでよいと。フルーツ盛り沢山のボウル、ブリトー、パスタ、カレーなど。全てヴィーガン。どれもこれも綺麗に盛り付けられていた。さすがに値段は、メインの食事一品で250~400ルピー(380~600円)と、大衆食堂の2~4倍という感じ。でも、それも納得の美味しさ。
さて、そんなひっきりなしにお客さん来る訳もなく、暇をもてあそんでいた。つっ立っていると、従業員たちがまぁまぁ座れよ、と椅子を勧めてくれた。椅子に座って彼らとお喋りするが、何もやる仕事がない。ショーンに訊いても、ゆっくりしな。君はいま休暇中なんだから。と言う。その言葉はありがたい。が、やはり手持ち無沙汰なのはバツが悪い。素晴らしい飯を頂きキレイな部屋に泊めてもらってるし、罪悪感を感じ始めてさえいた。何かできることはないかと自分で考え、客席の机と椅子の足や電球についてる汚れを布巾で拭いていく。
あとは、日本食を2~3品作らせてもらった。彼らに試してもらうため。ほうれん草のおひたし、人参の漬物そして豆腐ディップソース。キッチンが違うだけでなく、違う国で調理するのは、勝手が違うので難しい。良い経験だったが。
キッチンの様子。
を撮影してたら、一緒に写真撮ろうぜ、と言ってきたインド、ネパールの若者たちと。
みなフレンドリーで良いやつらだった。
そろそろ日本帰国日が近づいてきたので、近くのスーパーでお土産を買う。
各種スパイス。カイエンペッパー、ターメリック、シナモン、クローブ、カルダモン、
フェネグリークなど。50円/100gほど。日本で買ったらもっと高いだろうな。10倍以上するかな?
トュルシーティー。和名はカミメボウキ。シソ科の一種。ストレスを和らげる効果がある。千葉のヴィパッサナーセンターでサーバーとして奉仕してた時にトュルシーティーのことを知った。飲みやすく美味しかったので、このインド旅で買ってみたいと思っていたのだ。
初のワークアウェイをしてみて
もっと色んな作業に携わりたかった。オーダーを取ったり、料理を運んだり。英語の勉強にもなったろうし。ただ、それには一週間は短かったようだ。最低滞在期間が2週間~のところを、俺の都合で1週間だけでさせてくれないか?と頼んだ。ショーンはそれを快く受け入れてくれたのだ。ありがたい。もっと俺が長い期間働けていたら、オーダー取りなども教わっただろう。インド人とネパール人のスタッフたちもみないい人ばかりだった。
ウーフもワークアウェイもとてもお勧め!
ボランティア側は、宿泊費や食費を節約できて、その地域や国の文化、食、地元の人々たちと触れあえる。ホスト側は労働力の確保や旅人や外国人との交流を楽しめる。お互いにWIN-WINだ。興味ある人は、是非試して欲しい。