LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~

2018年夏、自転車日本一周の旅へ。自転車歴2ヶ月33才♂が奮闘。2017年秋、スペイン・サンティアゴ巡礼900km完歩。動画は→https://youtu.be/luRrk8gVzeg 好きな国は、ネパール、ミャンマー、スペイン、カナダ。山登り、音楽やサブカル、そして穏やかでイキイキしてる人が大好き。

筆舌に尽くしがたい絶景、巨岩と遺跡の村ハンピ

こんにちは、ポンです。

 

ヴィッパサナーをしたアルナーチャラを後にし、夜行バスに乗る。バンガロール経由でハンピへ。巨大な奇岩と遺跡で有名な小さな村。世界遺産に登録されている。

 

早朝にハンピに着き、宿を探す。中々、空室が見つからない。あっても、1000~1500ルピー(1,500~2,300円)と高い。インドはいま、4連休のただ中だった。ようやくリーズナブルな宿を見つけチェックインする。レンタルバイクを借りて、ハンピ観光に行く。


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十三世紀~十六世紀にあった王国の遺跡。ハンピやその周辺に数多くの遺跡群がある。これまでのインド旅で見てきたカラフルな寺院ではなく、茶系単色で落ち着いた感じ。個人的にこういう土臭い土着的な方が好み。

 


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焼けつくような日射しとココナッツの木々が、南国の雰囲気を醸し出す。


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巨岩。10メートルはあろうか。こんな岩が、ハンピにはゴロゴロある。


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公衆浴場跡。インドにも風呂に入っていた人たちがいたのか。


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大浴場?デカイけど真ん中が深すぎる。面白いデザイン。


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水道橋。

 

観光から帰り、宿で飯を食べる。
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キムチチャーハン。世界各国の料理が好きなインド人オーナー。宿の名も「コリアンレストラン」。キムチは自家製。インド人が韓国料理を作るなんて珍しい。

 

夕方、近くの岩山へ出かける。夕陽を見るため。
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高さは100メートルほどだろうか。


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15分で展望台に着いた。そこからぐるっと四方を眺める。


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見渡す限り巨岩が積み重なっている岩山だらけだった。こんな景色、今まで見たことない。呆けた様に口を開けながら、目の前に広がる絶景を味わう。ああ、いま俺は人生で初めての事を体験しているな、と素晴らしい気持ちになる。なぜどのようにして、この地形ができたのか未だに謎だそうだ。自然の神秘だ。

いままでの旅を思い返してみる。ネパールのエベレスト街道。ミャンマーバガン遺跡群。モロッコサハラ砂漠。スペインのサンティアゴ巡礼。どれも心に深く刻み込まれている。死ぬまで忘れないだろう。そんな出来事や経験をしたい。そして、そんな場所を幸運にも見つけられた。ここハンピを教えてくれた安曇野イラムカラプテの大ちゃん、ありがとう。


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風がとても心地良い。


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太陽が沈む。


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夕暮れ時が、一番美しい時間帯だと思う。

 

翌朝、4時に起きる。俺にしては、めちゃめちゃ早起き。昨日と同じ岩山から朝日を見に行く。


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東の空には雲が少しあり、その上から太陽が昇ってきた。


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日の出と日の入りを見る時、地球はやっぱり自転しているのだな、と実感する。


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山頂は沢山の観光客で賑わっていた。主にインドの若者。音楽を大音量でかけていた。彼らは目の前の壮大な天体現象よりも、友人たちとお喋りして写真を撮ることの方に夢中なのだろうか。


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日の出を眺めてから、宿「コリアンレストラン」に戻って昼飯。
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定食「ターリー」。ミールスと同じような感じ。これがとても旨かった!この旅、トップクラスの飯。レシピをオーナーに訊いた。生野菜のヨーグルト和えはとても簡単そうだし、こんど自分で作ってみよう。

 

さて、今日も夕陽を眺めに岩山へ行こう。ただし、昨日とは違う岩山へ。人がいなくて静かな場所。寝袋を持っていき、そこで野宿する。


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本日の夕陽&野宿ポイント。


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今日も陽が沈む。


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今日も大勢のインド若者グループが夕陽を見に来ていた。しかし、彼らは日が落ちると、帰ってしまった。もったいない。ここからが、本当に美しい時間なのに。


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空と雲が陽の光を反射して、幾重にも鮮やかな橙色の層を成していた。

 

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お気に入りのCaravanを聴きながら、夕焼けを眺める。

 


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寝袋を広げて、岩の上で仰向けになる。星が瞬いている。ハンピは星がよく見える。車が少なく自然が多いので、空気が澄んでいるのだろう。

 

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帰り道、地元民たちが川で洗濯や行水をしていた。


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翌日は、ボートで川の向こう岸へ渡る。


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1分20ルピーの船旅。


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川の反対側は、水田の緑で覆われていた。


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風に田んぼの稲が揺れる。好きな音楽を聴きながら、緑の中を歩く。とても気持ちよい。


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遠くの山のてっぺんに、寺が見える。あそこまで歩くか。


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近くで見ると、中々の急傾斜。


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階段を上り、


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また上り、


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岩の下をくぐり抜けると、


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山頂に着いた。


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山頂からの眺めは壮快。


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山を後にし、船に乗って帰る。コリアンレストランに戻り、夕食。f:id:sailingday0111:20200305204930j:image

料理好き、宿のオーナー。せっかくなので、横で調理してるとこを見せてもらう。


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大量にトマトを使う。トマトの値段を訊いて驚いた。20ルピー(30円) / Kg!日本だと、拳大のトマト(150gくらい?)が、100円とかか。インドは野菜も果物も安い。その理由は農薬をたくさん使用して収量を上げているから。そうしないと13億人もの胃袋を満たせない、と聞いたことがあるが、そうなのだろうか?その話も納得なくらい、インドのそこら中で、大量の果物や野菜が路上で売られている。


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トマトマサラの完成。


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旨し。


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他の客からパスタの注文が入った。パスタはその都度、生地から作っているようだった。


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少し味見させてもらう。

パスタの他にも、韓国料理、スペイン風オムレツやオムライスなんかもメニューにあった。オーナーは本当に料理が好きなようだ。俺も帰国したら、何の料理作ろうかな。