LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~

2018年夏、自転車日本一周の旅へ。自転車歴2ヶ月33才♂が奮闘。2017年秋、スペイン・サンティアゴ巡礼900km完歩。動画は→https://youtu.be/luRrk8gVzeg 好きな国は、ネパール、ミャンマー、スペイン、カナダ。山登り、音楽やサブカル、そして穏やかでイキイキしてる人が大好き。

良き瞑想者たちと調和を以て奉仕、千葉ヴィッパサナーセンター

こんにちは、ポンです。


年末年始、長野のホテルでリゾバした。終わるやすぐに脱出し、 自転車や荷物を安曇野に預けバスで千葉へ。 目的は千葉にあるヴィッパサナーセンターで10日間コースに参加 すること。

 

ヴィッパサナー瞑想とは?て人は、↓下の記事をどうぞ。
初瞑想で得た気づき、ヴィパッサナー@京都 - LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~


ただし、今回は生徒ではなく、「奉仕者(サーバー)」としてだ。 生徒は、1日のうち半日を瞑想や講話に費やす。 そんな瞑想に集中する生徒たちのお世話をするのが、 今回俺が申し込んだ「奉仕者」だ。去年の秋、 京都で初のヴィッパサナーを経験した。それが本当に素晴らしく、 人生を変えてくれるものだと思った。そして、次は生徒ではなく、 奉仕する側として参加したらどうなるだろう?きっと、 新たな気づきや発見があり、 これもまた良い体験になるにちがいない。そう思った俺は、 千葉にある瞑想センター「ダンマディッチャ」 でサーバーとしてボランティアをすることに決めた。奉仕者として10日間参加した。1日7~8時間の奉仕活動のほかに、3時間のグループ瞑想(1時間×3回)を行う。この10日間の奉仕活動を通して、感じた気付きを良かった点3つ、難しかった点2つを紹介したい。
  

 

 

良かった点3つ


1. 調和を以て物事に取り組む心地良さ

 今回一番学んだことはこれ。 奉仕開始初日のオリエンテーションにてこういう説明があった。
「我々奉仕者は、 生徒さんたちに瞑想に集中してもらうためにお世話する。しかし、 100%完璧の奉仕を目指すよりも、 サーバー間の調和と平静さを大事にして働く。 良いハーモニーがあれば、 それがこの場所に流れて生徒もそれを感じるはずだ。」
なるほど、と思った。幸運にも、 今回集まった奉仕者の方たちはみな良い人ばかりだった。 思い遣りがあり穏やか、他人への感謝を欠かさない。 キッチンの仕事は、中々に忙しかった。特に序盤は、 キッチンサーバーの人数が当初足りてないこともあった。 そんな時、 俺は平静心を失いそうになり些細な事でイライラしそうになった。 そんな時だ。キッチンサーバーの1人が「ありがとう。」 と言った。俺がした些細な事に対して。俺はハッとする。熱くなりかけた心が、 スーっと落ち着き始める。いかんいかん。平静さ平静さ。 忙しい時でも、平静さと調和を忘れずに。 キッチンサーバーの皆は、「ありがとう」 とちゃんと感謝できる人たちだった。 イライラしそうになったり頭に血が上りそうになったら、 いやそんな時こそ感謝しよう。人や物事に。そうすることで、 心の平静さを保てる。
心のバランスを失いそうな時は、「ありがとう。」と言おう。

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奉仕者たち。素敵な人で良き瞑想者。みんなからメッター(無償の愛、思い遣り)をビジバシ感じた。


2. 深まったヴィッパサナーへの理解

 生徒は基本的に一切のコミュニケーションが禁止されているが、 奉仕者は別だ。奉仕者同士でお喋りすることが許されている。 多くは経験豊富な瞑想者で、 彼らの話を聞くのはとてもタメになる。 海外のセンターで座ったという人、 生徒として座った回数が20回を超えてる人や、 25年前からヴィッパサナーを始めたという人もいた。
 更に、ヴィッパサナー関連の本に限り読者も可能だ。 俺も休憩時間を使って本を読んだ。 このようにヴィッパサナーの知識を深められるのは、 お喋りや読者が許されている奉仕者だからこそだ。


3. 目一杯楽しんだ料理

 俺は、調理の担当をさせてもらった。大変だったが、 とてもやりがいのある仕事だった。 生徒と奉仕者あわせて75人のご飯を作る仕事だ。 

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キッチン。

 

ちなみに、 センターのご飯は菜食だ。肉魚は出ない。卵もない。 ベジタリアンというよりは、ヴィーガン料理。 炊飯や野菜の下準備などは他の奉仕者の方がしてくれたので、 俺はおかずの調理を主にした。グリル野菜と豆腐ディップ、 八宝菜、レンズ豆のカレー、トマトソースパスタ、うどん、 味噌汁、等々。そして、75人分の大量のご飯を作るのは初めて。 さながら、気分は学校の給食のおばちゃん。だけど、原っぱカフェ で培った料理への情熱と技術が役立った。 料理の経験値が積めて良かった。
 美味しいまかないを皆で作ったりもした。朝昼飯は、 生徒さんたちと同じメニューのご飯だが、彼らは夕食抜きだ。 だが、サーバーは夕食も食べてOK。余り食材で、何かしら作る。 俺は白菜のチヂミ、チャーハン、豆乳ソースパスタ、 浅漬けなどを作った。奉仕者の人は料理好きが多く、 毎晩色んな料理が並んだ。チャパティベシャメルソース、 ネギ味噌、生姜味噌、カレーミルクスープやチャイetc。 どれもめちゃ美味しく、自分で作ってみたくなった。 とても参考になった。
 「美味しかった。」と言われて嬉しかった。 自分が作った料理に対して奉仕者からの言葉だ。 奉仕者からだけでなく、何人かの生徒さんからにも言ってくれた。 とても嬉しい。「美味しい。」 と作ってくれた人にちゃんと伝えよう。今までもそうしてきた、 定食屋やレストランで食べた時も。でも、改めたそう思った。

 

難しかった点2つ

1. 奉仕が楽し過ぎて瞑想に支障

 上記の様に交流に料理と毎日とても充実した10日間だった。 しかし、それが自分の瞑想には悪影響だった。楽し過ぎたのだ( 笑)瞑想していても、奉仕活動に関する色んな刺激、 会話や考えが頭をグルグル回っていた。例えば、「 この瞑想が終わったら速攻でキッチンに戻ってお湯沸かして出汁と って~~~」や「今晩のまかない何作ろうかな?」とか「 さっきのあの話、とても面白かったな。」など。 こんなことばっか考えてて、瞑想にほとんど集中できなかった( 笑)まだまだ修行が足らんな。


2. 太った

 そりゃ太るよな(笑)毎日皆が作る美味しいまかない食べて、 運動はしない。(てか禁止)ま、ヴィーガン料理で健康的だから、 まだマシか。


まとめ

 本当に多くの大事な発見と経験を得た。そして、 今回奉仕をしてみてその大変さがわかった。毎日美味しい飯、 シャワーやトイレがキレイなのは奉仕者の人たちの見えない努力に もよるものなのだ。次に生徒として座る時は、その事により気づいて感謝できるだろう。ともかく、奉仕はお勧めだ。