LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~

2018年夏、自転車日本一周の旅へ。自転車歴2ヶ月33才♂が奮闘。2017年秋、スペイン・サンティアゴ巡礼900km完歩。動画は→https://youtu.be/luRrk8gVzeg 好きな国は、ネパール、ミャンマー、スペイン、カナダ。山登り、音楽やサブカル、そして穏やかでイキイキしてる人が大好き。

WWOOF in 山口、素敵でユニークな農家

こんにちは、ポンです!

最近は更に寒くなり、テント生活も厳しくなってきた。

 

山陰地方ステージを終え、国道9号線で中国山地を突っ切り、山口県へ。そして山口市で、1ヶ月間WWOOF(ウーフ)をしていた。

 

WWOOFとは?

World Wide Opportunities on Organic Farms「世界に広がる有機農場での機会」の頭文字です。
WWOOFは、有機農場を核とするホストと、そこで手伝いたい・学びたいと思っている人とを繋いでいます。
有機農業とは、無農薬、無化学肥料で作物を栽培する農業で、人間と動物、環境にも考慮した農法です。農薬を使う方法よりかなり手間がかかり、また大型機械を使わない場合も多く、人手が必要です。

(WWOOF ジャパンHPより)

 

つまり、有機栽培している農家にて

ホスト(農家)はご飯と布団を、その対価としてウーファー(労働者)は労働力をそれぞれ提供しあう、ボランティアの一種。

ホストによるが、労働時間は1日5時間で週5日、というホストが大半。ボランティアなので、お金のやり取りはなし。

更に、ウーフは元々外国発祥のシステム。なので、外国人のユーザーが大半だ。欧米人にとって、割と一般的なものなんだろう。知らんけど。ともかく、日本各地のウーフ場所には、外国人ウーファーがいる所も多く、国際交流したい俺には、おあつらえ向きという訳だ。

農業に興味&その土地の人と共同生活&国際交流

以上の点に惹かれて、人生初のウーフをすることにした。

 

お世話になった山口市の農家のお宅

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家の内部

 

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ここの床はまだ砂利のまま。これからコンクリートを敷き詰める予定。

 

ウーフのホスト
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ホストである家族(前列左4人)。ヒロさん(左から3人目)は、元自衛隊員。農業や畜産の知識の豊富さ、重機の免許は一通り取得済。1人で300キロある石を動かしてしまう男だ。お世辞抜きでスーパーマンのようだった。

子供たちの足元に注目。


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裸足だ。裸足で買い物。あれ?ここは、ニュージーランドかオーストラリアだったっけ?


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ヒロさんとボランティアの人たちと。


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ヒロさんの奥さんと子供たち。

 

作業内容
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家内部の改築作業。不要な屋根や柱を壊していく。


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家の横に、新たに小屋を増築中。


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もう1つの家での改築作業。こちらは、まだまだやることが沢山。


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電柱を引っこ抜いた!男四人の腕力で。人生初体験。


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抜いた電柱を、軽トラで運ぶ。

 

国際色豊かなウーファーたち
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スペイン人と広島の呉へ遊びにいった時。この土砂崩れは、7月の西日本豪雨のもの。


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イスラエルカップルとラーメン。


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ミャンマー人とマレーシア人のゲストとお寺へ。

 

 

 

他に
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2匹の飼い犬がじゃれ合い中。


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んはぁー!!かわいい!


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飼育してる山羊。


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農業新聞、というのがあるの初めて知った。

 

 

 

ここで1ヶ月間働かせてもらって、いくつも気づきがあった。そのうちの大きな3つはこうだ。

 

1 自分は何も知らない都会人

農業の知識、工具(トンカチ、バール、ビュンビュンインパクト)の使い方、エンストしまくりのMT車の運転(日本国内で運転したの数年ぶり)、DIYで物や建物を造ったことなければ、コンクリートだって練ったことない。俺は何も知らないんだなと痛感した。逆に言えば、何も知らなくてもお金さえあれば都会では生きていける、ということかもしれない。

 

2 ものの見方は立場によって変わる

草刈り機。道路脇や畑の雑草や竹を切る、田舎でよく見るやつだ。f:id:sailingday0111:20181119175553j:image

イメージ写真

 

ここで、人生初の草刈り機作業を経験する。草刈り機は意外に重い。両手が筋肉痛になる。更に、雑草も色んな種類があり、太くて切りづらいやつ、猫じゃらしみたいにふにゃふにゃしててやはり切りづらいやつ、と様々だ。草刈り作業がここまで重労働とは思っていなかった。草刈りを経験する以前は、草刈り機で作業してる人を見ると「頼むからこっちに石を飛ばさないでくれよー。」くらいにしか思っていなかった。でも、今は「ご苦労様です!」と心の中で敬礼している。草刈りの大変さが、身に染みたから。このように ー同じ光景を見てても何を感じるかは、見る人によって全く変わってくるー という事は世の中にいくらでもあるのだろう。

 

3 良い子育てとはなんだろう?

ホストの方たちの子育て方法は、興味深かった。まず親子同士でもお互い名前で呼び合っている。お父さん、お母さん、ではなく名前で呼ぶ。珍しい。そして、あいさつや返事するときは元気良く!おはよう、いただきます、ごちそうさま、おやすみ。これらのあいさつは、人にとって基礎の基礎だ。ここを大事にしているという風に見えた。ありがとうを言い忘れることがあると、「ありがとう、て言わなきゃいけんよ。」とその都度注意する。また、姉弟ゲンカや転んで泣いてしまっても、少々のことでは甘やかさない。「転んだのは、自分の不注意じゃろ。」と。そうすることで、ワガママではなく礼儀正しくしっかりとした子供に育っていくのだろうか。事実、元気いっぱいで礼儀正しい娘ちゃんだった。
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将来、自分が子育てをする時に、何か参考になる気がした。

 

 

 

まとめ

素敵でユニークなWWOOFホストに出会えて、俺はラッキーだったと思う。このように、ホストたちと同じ家で寝食を共にし、地元住民である彼らの暮らしぶりを目の当たりにしながら、農作業などの経験ができた。ヒロさんとその家族、一緒に働いたボランティアのみんな、貴重で刺激的な経験をありがとうごさいました!

 

 

 

最後に、今回のルート。
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島根県益田市山口県山口市広島県広島市山口県下松市→山口県下関市

と、こんな感じ。