紀伊半島の自然を満喫&坂道に殺される
こんにちは、ポンです。
台風をやり過ごすため、停滞中。今年、台風多すぎやろ。
では、プレイバック。
天川村(奈良)
川、きれい!とんでもなくきれい。「奈良南部にある山奥の秘境感はヤバい。」という情報をネットで見かけたことがあった。それ以来気になり、一度来てみたかったのだ。
村のど真ん中を流れる川なのに、この透明度!なにやら美味しそうな魚がいっぱい泳いでる。じゅるり。
川遊び、せずにはいられない。水はひんやりと冷たく気持ちいい。連日の猛暑で火照った体を冷やすのに、ちょうどいい。
みたらい渓谷。村の奥にある景勝地。トラック大の岩がゴロゴロしてる。
観光客で賑わう。残念だったのは観光客のマナーだった。この渓谷に通ずる車道はとても細く、車がなかなか行き違えず渋滞が頻繁に起こる。そうすると、イライラし始める観光客たち。車を誘導する係員のおっちゃんにまで、罵声を浴びせる始末。酷い。きれいな自然と醜い人間たち、の対比が皮肉。
しかし、景色だけでいうならこの旅でもトップクラスの美しさだった。
地獄の峠越え。
天川村の自然を楽しんだ翌日、和歌山県方面へと抜ける為に、標高1,000mの峠を越える。朝から雲行きが怪しく、雨が振りだす。すぐにどしゃ降りの大雨になる。この地域は、もともと雨が多い。年間降水量が5,000mm(!)とも言われ、日本で一番雨が降る大台ヶ原の近くなのだ。
大雨×急坂。しんどい。めっちゃしんどい。「堂本剛の正直しんどい」。奈良県だけに。峠を登りきった時は、足はパンパン、体はびしょ濡れ、でボロボロの状態。写真は、この日唯一撮れた写真、峠の頂上。
この日のルート地形断面図。急坂が続き、足がパンパン。
ルート地図。
その後しばらく走ると、和歌山県に突入。人生初の和歌山。
北山村(和歌山)
ここは、日本で唯一の「飛び地」の市町村。周りを三重と奈良に囲まれているが、行政上は和歌山県。その理由は、昔盛んだった林業にある。山だらけの村は木が豊富で、材木を筏に乗せて下流にある和歌山県の新宮市にまで運んでいた。明治時代になり、廃藩置県で北山村はそれまで結び付きが強かった新宮がある和歌山県に編入した、ということだ。
急峻なV字渓谷を流れる川。
観光客向けの筏下り。(北山村のHPから)面白そうなのでぜひやりたかったけど、生憎満席でできず。残念。。
熊野川町(和歌山)
うひょー!!川、めっちゃきれい。重要なことだから、もう一度言う。
川、めっちゃきれい!!!
この川は熊野川。
ここでも、泳ぐ。流れが早い。流れに逆らって泳いでみるが、早くてすぐ流されてしまう。
ポカリのCMが思い出された。脳内BGMは、ミスチル「未来」。
碧い川、緑の山々。美しい。もう言うことはない。
川はくねくねと曲がりその度に景色も変わるので、走っていて楽しい。
熊野川は、この旅のハイライト。
走っていて、一番気持ち良い区間だった。
潮岬(和歌山)
山を越え、川沿いに下ると、海に出た。
紀伊半島の坂はエグい。海岸線沿いでも山と海がすぐ近くなので、アップ&ダウンばかりだ。登り坂がずっと続くより、こっちの方が精神的に辛い。やっと登りきった!と思っても、またすぐ次の登り坂&登り坂。。めっちゃしんどぉ!!
来た、本州最南端。潮岬。
100年以上前、トルコの船が遭難したときにここの住民が船員たちを救助した。「トルコ人で親日家が多いのは、むかし船が難破した時に日本人が助けたかららしいよ。」という話を旅人から聞いたことがあった。そうか、潮岬のことだったのか。
本州最南端の夕陽。夕陽をじっくり見たのは久しぶりだ。去年、スペインのサンティアゴ巡礼のフィニステーラ岬で見て以来だ。
他にも何人か夕陽を見に来ていたが、写真を撮って少し見ただけですぐ帰ってしまった。なので、一人夕陽を眺める。
灯台に灯りが点く。