LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~

2018年夏、自転車日本一周の旅へ。自転車歴2ヶ月33才♂が奮闘。2017年秋、スペイン・サンティアゴ巡礼900km完歩。動画は→https://youtu.be/luRrk8gVzeg 好きな国は、ネパール、ミャンマー、スペイン、カナダ。山登り、音楽やサブカル、そして穏やかでイキイキしてる人が大好き。

チベット文化圏好き、ダラムシャラー

こんにちは、ポンです。

 

 夜行バスに乗り、混沌と喧騒のデリーを脱出。向かうのはデリーから更に北、ヒマラヤ山脈の山あいの街・ダラムシャラー。チベットの亡命政府がありダライ・ラマ14世が住んでいて、多数のチベット人たちも住んでいる。チベット文化圏の街だ。


 デリーから半日がかりのバス旅で、ダラムシャラーに到着。ダラムシャラーはいくつかの地区に分かれている。俺の目的地はマクロード・ガンジーチベットの亡命政府があり、他にレストラン、ホテルやお土産屋、チベット人やインド人たちの家もある、ダラムシャラーの中心地と言えようか。


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マクロード・ガンジー


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標高は2,000メートルとかなり高い。


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山の急斜面に、建物が所狭しと並んでいる。


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見上げると、ヒマラヤの山が。うーん、気持ちいい。癒される。視界に自然があるのは、本当に恵まれている事だ。相変わらず車のクラクションは鳴り響くが、デリーに比べるとだいぶマシだ。よし、気に入った!ここに少し滞在しよう。まだ疲れてるし、風邪も治ってないから。ゆっくりして、回復しよう。


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チベット僧。街のあちこちで見かける。


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アクセサリーや服を売る露店商。


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ヴィッパサナーの瞑想センター。ここで座りたかったが、残念ながら冬期は閉鎖。


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黄色い花が咲いている。晴れると日中はかなり暖かいし、さながら気分は春のよう。


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ちなみに、チベット語でこんにちはは「タシデレ」、ありがとうは「トゥジシェ」。ヒンドゥー語でこんにちはは「ナマステ」、ありがとうは「ダンニャヴァード」。外国を旅するとき、最低でもこの2つは覚えるようにする。英語だけで会話することも可能なことがあるが、やはり彼らの言語を喋った方がより気持ちが通じる気がする。日本に来る外国人たちが日本語を話してくれようとするのと同じことだ。発音やアクセントが違っても大した問題じゃない。そこの国の言葉を話そうとする気持ちが大事なのだ。  

 もっと覚えられるなら、「あなた美しい」を覚えるようにする。女性にこれを言うと、ウケてくれる(笑)


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ダライ・ラマ14世の写真。街でダライ・ラマの写真やら本を見かける。どんな人なんだろうか。謁見した人の体験談を読むと、朗らかで暖かそうな人のように感じる。


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ゴミ捨て場のゴミを漁る猿と牛。インドは、そこら中にゴミがポイ捨てされている。山や川の自然にもお構い無しに。それがここの文化なんだとわかっているが、自然が汚されているのを見るのは悲しい。

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チベット仏教の寺院にお邪魔する。


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マニ車

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食べ物
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モモ!

 

チベットの食べ物といったら、やはりモモ。餃子みたいなもの、ていうか餃子。餃子との違いは、正直わからん。ま、付けだれが醤油だけでなく、チリソースやケチャップだったり。形が小籠包スタイルだったりしたりする。これは蒸したもの、皮モチモチで旨し。120ルピー(180円)。


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変わった形のモモ。


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揚げモモ。


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トュクパ。野菜入り汁有り麺。強いて言えば、うどんに近いかな。野菜の旨味と程よい塩味が効いてるスープは絶品!旅行中に不足しがちな野菜がたっぷりなのも嬉しい。はぁー、幸せ。140ルピー。


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チャイ。インドのミルクティー。通常のミルクティーから、各種スパイス(生姜、シナモン、クローブ、カルダモン、ガラムマサラや黒胡椒など)を入れて煮込んでつくるものなどある。茶葉をどれくらいの時間煮出すのか、スパイスの分量などにより、チャイと一口に言っても千差万別だ。この旅で、チャイ作りを学びたい。


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サモサ。カレー炒めの餡(じゃがいもなど)を生地で包み形を三角形に整え、揚げたもの。


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サモサ40ルピー、チャイ20ルピー。うーん、美味い。


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鶏肉の麻婆豆腐。そこのレストランが、インドにしては珍しく中華料理や台湾料理を押していた。通常の豚肉のもあったが、珍しかったので鶏肉入り麻婆豆腐を注文。味は。。うーん、旨味が足りない。。。唐辛子だけ入ってて、生姜、ニンニクや豆板醤入ってないな?正直これなら俺の方が、美味しい麻婆豆腐作れる。150ルピー。


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チベットのバター茶。塩味が効いてる。


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ムング豆のお菓子。ムング豆とは緑豆とも呼ばれ小豆の仲間、らしい。このお菓子、食感がカリカリしてて美味しいな。10ルピー。


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フライドライス。要は、チャーハン。生姜と野菜入り。生姜の風味が食欲をそそる。140ルピー。

  

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長袖の綿シャツ。600ルピー。


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同じく綿ズボン。400ルピー。


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ARC'TERYXのショーツ。1,200ルピー。確実にパチ物だけどね(笑)いいんだ、けっこうしっかりした作りだし。前にネパールのカトマンズにいた時も、ARC'TERYXの偽物ショーツ買ったなぁ。また、上の三点は値引きした後の値段。値引き交渉も、それなりに楽しい。


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さて、良い服屋を見つけた。こういう観光地は、どこの服屋もだいたい同じ物を売ってる。同じ所から仕入れてるんだろう。だが、この店は違った。職人が手作りしていると言った。下の2点は、この店で買った。


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履き心地良い綿パンツ。1,200ルピー。


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色合いもシルエットも良いウールシャツ。2,200ルピー。


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その服屋のおばちゃん。ネパール系インド人。服を買うとき、値引きしてもらおうとした。すると、

「すみません。うちのお店は値引きしてません。職人たちが手作りで質の高い服を作ってます。そんな服を他のお土産屋と同じように、安いお金で買い叩かれたくないのです。私たちの製品に誇りを持っています。」

とおばちゃんは言う。値引きしたくないから嘘をついてるようには見えなかった。何より、おばちゃんの熱意に感心した。その心意気に敬意を表し、そのままの値段で購入した。2つの服の質に満足してるし、良い買い物だった。

 

 

 

 さて、だいたい見て回ったし、疲れてて風邪気味だった体力も回復したことだし、そろそろ次の街へ行こうか。次の目的地へも、夜行バスで行く。


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翌朝、起きると雪が積もっていた。


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標高2,000メートルもあって雪積もってないな。この時期、日本なら1,000メートルもあれば積もるのに。と思っていたら、降った。


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マクロード・ガンジーのメイン広場。

 

 この日もいつも通り、バス停まで歩いて行く。
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道路は雪で覆われていた。トレッキングブーツを持ってきてるので、歩くのはそこまで大変じゃない。とはいえ、転ばないように慎重に歩く。


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それよりも、車に轢かれないようにしなければ。観光客の車のなかには、雪道でスリップしてるのもいた。


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雪化粧したマクロード・ガンジー。こんな風景をじっくり見れるのは、歩いているからこそ。タクシーやバスに乗ったら、じっくり景色見れないからね。結局、バス停まで2時間歩いたが、良い景色見れたしラッキー。

航空券は忘れるな。いいか、絶対だぞ。

こんにちは、ポンです。

 

 ただいまインド旅の最中。インドについてブログを更新していきたいが、なにぶん筆が遅いからな。ま、気楽にやっていくよ。

 

 

 

 さて、飛行機を乗り継いでインドの首都・デリーへ向かおう。

 

成田→バンコク(タイ)→デリー

 

という行程。成田を離陸してしばらくしてから、ふと俺はある事に気付く。

 

「あれ?バンコク~デリーのeチケット、用意してなくね?」

 

 ネット予約したフライトチケット、e-ticketの画面を携帯に保存するの忘れていた!もちろん、プリントアウトもしていない。しかも、バンコクでの乗り換え時間は、たったの2時間20分。国際線のフライトは、出発時刻の3時間前に空港にいるのが望ましい。更に、成田~バンコクバンコク~デリーは1枚のチケットではなく、別々に購入したチケット。よって、バンコク着が遅くなってデリー行きのフライトに間に合わなくても、乗り継ぎの保証は無し。ということは、自腹でまたバンコク~デリーのチケットを買わなければならない。その便を乗り過ごすと、もう丸々1日バンコクの空港で待たなければならない。そうなると、タイのVISAも必要になるのか?マジ?ともかく、Gmailを開けられればe-ticketを表示できる。しかし、俺は日本を既に離れ、携帯は圏外。。こうなったら、バンコク空港でのフリーWi-Fiが最後の頼みだ。もし、Wi-Fiが繋がらなかったら、、、どうしよう?

 

「ま、なんとかなるっしょ!」

 

「日頃の俺の行いが良いから。間に合うやろな。」

 

と、楽観的に努めた。そうして、バンコクまでのフライトは、ぐっすり眠ったのだった。

 

 しかし、まさかのフライト遅延(泣)。バンコク空港着が30分遅れた。この時点でデリー行きフライトまで残り1時間50分。受託荷物のチェックインは、フライト1時間前に締め切るので、実質残り50分しかない。。この50分間で、荷物をピックアップして入国審査して受託荷物のチェックインまでしなければ。てか、まずWi-Fiをゲットせねば!e-ticketを表示しないとイカン!!と、だんだん焦り始めてきた。ヴィパッサナー瞑想で培った、「平静さを大事にする」という教えを思い出す。自分の呼吸を観察してみる。浅く間隔が短い。焦っているな、俺。てか、この状況で平静でいられるほど人間ができてもいなければ、ヴィパッサナーの経験があるわけで

dje=);39た@#3!⇔[(@+}»。

 

 この時点で、もうかなり焦っている俺(笑)飛行機を降り、速攻で荷物をピックアップし、入国審査へ。こうやって空港内を早歩きしてる最中も、Wi-Fiを探す。が、繋がらない。くそ、ダメか。。入国審査所に着く。俺の番になった。入国審査官が俺に言う。

「乗り継ぎ便のチケットを見せろ。」

と。

Wi-Fiに繋がらないと、e-ticketを表示できない。」

と俺は伝える。

「じゃ、繋いで見せなさい。」

はいはい、そうですよね。俺も見せたいんですよ、マジで。でもね、

 

Wi-Fiが繋がらないんだよぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!

 

何でWi-Fiいくつも飛んでるのに、どれもこれも繋がらないんだよ(怒)!と、まごついている俺を見た審査官が

「あんた邪魔だから脇に立ってな。はい、次の人!」

と、俺の後ろに並んでいる人を審査し始めた。この時点で荷物締め切りまで残り30分。。焦って携帯を操作する指が震えている。いろんなWi-Fiをいくつも試す。が、どれもダメ。てか、焦ってどれが既に試したやつて、どれがまだ試してないのかもわからなくなってきた。。

が、神はいた。

 

Wi-Fi繋がったああああああぁぁぁぁぁ!!!!!

 

チケットを表示して入国審査を終わらせ、なんとかギリギリで荷物のチェックインを終わらせ、無事にデリー行きの飛行機に乗れましたとさ。はぁぁぁぁ、疲れた。。。。。

 

 

 

 さて、ここでこれから約1ヶ月半のあいだ旅をするインドについてお勉強。

 面積は世界で8番目に大きい。日本は60番とか。日本の面積はインドのたった5%ほど。インド大きいな。

 人口は13億人で世界2位。しかも、近い将来に1位の中国を抜かすなんて計算があるらしい。新生児が毎年2,500万人産まれる。

 公用語ヒンドゥー語と英語。これ以外にも、政府が認める準公用語が22個もあるらしい。日本の方言よりももっと複雑なんだろう。なにせ、方言ではなく違う言語なのだから。

 宗教はヒンドゥー教と仏教が主な2つ。

 通貨はルピー。1ルピーが1.5円。

 首都はデリー。人口は約二千万人。東京の倍近い人口だ。

 前述の通り、インドは大きい。北インド南インドという風に、南北でよく分けられる。南北で言語、食べ物、人の気質、文化など色々異なる。デリーは北インドだ。地図で見ると、鹿児島と同じくらいの緯度か。南インドなんて、フィリピン、ベトナムやタイと同じ緯度。なので、冬でも気温は30℃と熱いらしい。

 以上、ネットや友人から教えてもらった、俺のなんちゃってインド情報。

 

 

 

 深夜0時デリー空港に降り立つ。まずは、SIMカードを買う。600ルピー。1ルピーが1.5円なので、約1,000円。約2ヶ月間、電話無制限で「毎日」1.5GBのデータ通信て、めちゃお得!ただ、SIMカードのアクティベート(開通)まで約半日かかるという。ところで、そこの携帯会社の店員、お釣をちょろまかそうとしてきた。200ルピー。国の首都にある空港の店が、ぼったくろうとしてくる。さすが、インド(笑)

 さて、今夜はここデリー空港で空港泊だ。街に出るのは翌朝、明るくなってからにしたい。デリー空港のタクシーなどの客引きは、質が悪いので有名らしい。そんな輩が蔓延る外界に出るのは、夜ではなく朝にしたい。空港内に良さげなベンチを見つけた。結構、肌寒い。服を4枚着込む。更に、寝袋を出して潜り込み横になる。。ここデリーはインドの北部にあり、冬は夜間冷え込む。10℃を下回ることも。とにかく、今は休もう。乗り換えのゴタゴタで、もうクタクタだ。。。

 

 寝たり起きたりを繰り返し、3時間ほど仮眠した。起きると、朝の6時。まだ疲れいてもう少し寝たいが、目が冴え始めてこれ以上寝れそうにない。よし、外に出るか。空港からメトロに乗り、ニューデリー駅へ。
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ニューデリー駅前。人も車もごった返していて、そのエネルギーに圧倒される。少し歩いただけで、タクシーやリキシャの客引きが声を掛けてくる。精神的にも肉体的にも疲れている自分には堪える。全て無視を決め込む。テキトーなホテルを見つけて、チェックイン。一泊600ルピー。とりあえず、デリーの街を散策。


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繁華街・メインバザール。


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路地で食べ物を売っている。至る所で、食べ物、服や雑貨などを路上販売している。


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揚げたじゃがいもにカレー的な物がかかっている。10ルピー。安っ。テンション上がる!


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サンドイッチみたいのにチーズが挟まって揚げられている。30ルピー。


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大衆食堂に入り、

 
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やっぱカレー食べないとね!て、ことでカレーとチャパティを食らう。60ルピー。チャパティとはナンに似た食べ物。違いは、ナンはバターが入っていてモチモチした食感でリッチな味わい。チャパティは小麦粉、水と塩だけで作られた質素な物。大衆食。でも、チャパティ旨い。ただ、カレーは少し油っぽいし、野菜が少ない。ああ、野菜食べたい。


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こういう路地裏好き。探検したくなる。


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路地裏の方が、その場所の庶民の表情や生活がより見てとれる。日本も同じで観光地やメインストリートよりも、一本路地に入った方がおもしろい店や場所に出会えたりする。だから、路地裏の方が好き。


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ベジタブルビリヤニ。野菜入りインド版焼き飯、といったところか。90ルピー。油っこい揚げ物やカレーばかり食べてきたし、インドに来て米をまだ食べてなかったので。くぅ~、米の旨味が全身に染み渡るぜ!久々の野菜も食べれて嬉しい。


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オムレツ?30ルピー。

 

にしても、インドに来てから俺はとても疲れている。チケット騒動もあったし。風邪っぽいし。おそらく、このデリーという街は俺には合わない。非常に忙しなくけたたましいのだ。どこを見ても、人、車、犬や牛だらけで、自然がない。そして、車もバイクもリキシャのクラクションが鳴り止むことはない。交通ルールなどない、「無秩序こそが秩序」と言わんばかり。我先へとガンガン進み、「順番を譲る」という事を知らないのではないか。そんな無秩序の中で事故なく運転するには、「ブーブー」やら「ファンファン」とクラクションを鳴らし続けて自分の存在を他人にアピールするのが、自衛になるということは頭では理解できる。が、やはり育ってきた環境や文化の違いは大きい。ひっきりなしに鳴るクラクションをずっと聞かされていると、心休まる瞬間がないのだ。おまけに、夜になると野良犬たちの大合唱(笑)夜寝るときは、イヤホンで音楽聞きながら寝れるので問題ない。だが、やはりデリーはうるさすぎる。早くこの街を脱出しなければ。翌日に次の街へ向かう事にした。


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次の目的地へ向かうバスが出発するバスターミナルまで歩いて行く。その道のりは、4キロ。歩くのが好きだ。バックパックの旅の時、時間が許せば8キロくらい(約2時間)までなら目的地まで歩いて行く。その方がその街の雰囲気や空気をより身近に感じられるから。それに、エクササイズにもなる。旅行中は食べ過ぎ&運動不足により、太りがちだ。歩くことで少しでもカロリーを減らしたい。


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牛。


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中央分離帯で寝る人。のび太級の眠りの天才だな。それとも、冬は凍死する可能性がある夜は避けて、日中に寝るようにしてるのだろうか。


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美しさにハッとした。おそらく排ガスであろう煙ったいデリーの大気。その空気の粒子たちが夕陽で美しく染め上げていた。景色の輪郭がボヤけていてる。しばし立ち止まり、その幻想的な風景を眺めていた。

 

夜行バスで、次の目的地へ。

インド旅、行ってきます!

こんにちは、ポンです。


 突然だが、今からインドにバックパック行ってくる!期間は6週間ほど。 行きたい/興味ある場所は、ダラムシャーラー、アルナーチャラ、 リシケシュ、ハンピ、オーロビルとケララ。瞑想、料理(カレー、 サモサ、チャイや各種スパイス)と服( オーガニックヘンプやコットン)などを味わう予定。あ、インドの打楽器・タブラも見たいな。初のインドなので、何が待っているか楽しみ。
 では、行ってきます!


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良き瞑想者たちと調和を以て奉仕、千葉ヴィッパサナーセンター

こんにちは、ポンです。


年末年始、長野のホテルでリゾバした。終わるやすぐに脱出し、 自転車や荷物を安曇野に預けバスで千葉へ。 目的は千葉にあるヴィッパサナーセンターで10日間コースに参加 すること。

 

ヴィッパサナー瞑想とは?て人は、↓下の記事をどうぞ。
初瞑想で得た気づき、ヴィパッサナー@京都 - LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~


ただし、今回は生徒ではなく、「奉仕者(サーバー)」としてだ。 生徒は、1日のうち半日を瞑想や講話に費やす。 そんな瞑想に集中する生徒たちのお世話をするのが、 今回俺が申し込んだ「奉仕者」だ。去年の秋、 京都で初のヴィッパサナーを経験した。それが本当に素晴らしく、 人生を変えてくれるものだと思った。そして、次は生徒ではなく、 奉仕する側として参加したらどうなるだろう?きっと、 新たな気づきや発見があり、 これもまた良い体験になるにちがいない。そう思った俺は、 千葉にある瞑想センター「ダンマディッチャ」 でサーバーとしてボランティアをすることに決めた。奉仕者として10日間参加した。1日7~8時間の奉仕活動のほかに、3時間のグループ瞑想(1時間×3回)を行う。この10日間の奉仕活動を通して、感じた気付きを良かった点3つ、難しかった点2つを紹介したい。
  

 

 

良かった点3つ


1. 調和を以て物事に取り組む心地良さ

 今回一番学んだことはこれ。 奉仕開始初日のオリエンテーションにてこういう説明があった。
「我々奉仕者は、 生徒さんたちに瞑想に集中してもらうためにお世話する。しかし、 100%完璧の奉仕を目指すよりも、 サーバー間の調和と平静さを大事にして働く。 良いハーモニーがあれば、 それがこの場所に流れて生徒もそれを感じるはずだ。」
なるほど、と思った。幸運にも、 今回集まった奉仕者の方たちはみな良い人ばかりだった。 思い遣りがあり穏やか、他人への感謝を欠かさない。 キッチンの仕事は、中々に忙しかった。特に序盤は、 キッチンサーバーの人数が当初足りてないこともあった。 そんな時、 俺は平静心を失いそうになり些細な事でイライラしそうになった。 そんな時だ。キッチンサーバーの1人が「ありがとう。」 と言った。俺がした些細な事に対して。俺はハッとする。熱くなりかけた心が、 スーっと落ち着き始める。いかんいかん。平静さ平静さ。 忙しい時でも、平静さと調和を忘れずに。 キッチンサーバーの皆は、「ありがとう」 とちゃんと感謝できる人たちだった。 イライラしそうになったり頭に血が上りそうになったら、 いやそんな時こそ感謝しよう。人や物事に。そうすることで、 心の平静さを保てる。
心のバランスを失いそうな時は、「ありがとう。」と言おう。

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奉仕者たち。素敵な人で良き瞑想者。みんなからメッター(無償の愛、思い遣り)をビジバシ感じた。


2. 深まったヴィッパサナーへの理解

 生徒は基本的に一切のコミュニケーションが禁止されているが、 奉仕者は別だ。奉仕者同士でお喋りすることが許されている。 多くは経験豊富な瞑想者で、 彼らの話を聞くのはとてもタメになる。 海外のセンターで座ったという人、 生徒として座った回数が20回を超えてる人や、 25年前からヴィッパサナーを始めたという人もいた。
 更に、ヴィッパサナー関連の本に限り読者も可能だ。 俺も休憩時間を使って本を読んだ。 このようにヴィッパサナーの知識を深められるのは、 お喋りや読者が許されている奉仕者だからこそだ。


3. 目一杯楽しんだ料理

 俺は、調理の担当をさせてもらった。大変だったが、 とてもやりがいのある仕事だった。 生徒と奉仕者あわせて75人のご飯を作る仕事だ。 

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キッチン。

 

ちなみに、 センターのご飯は菜食だ。肉魚は出ない。卵もない。 ベジタリアンというよりは、ヴィーガン料理。 炊飯や野菜の下準備などは他の奉仕者の方がしてくれたので、 俺はおかずの調理を主にした。グリル野菜と豆腐ディップ、 八宝菜、レンズ豆のカレー、トマトソースパスタ、うどん、 味噌汁、等々。そして、75人分の大量のご飯を作るのは初めて。 さながら、気分は学校の給食のおばちゃん。だけど、原っぱカフェ で培った料理への情熱と技術が役立った。 料理の経験値が積めて良かった。
 美味しいまかないを皆で作ったりもした。朝昼飯は、 生徒さんたちと同じメニューのご飯だが、彼らは夕食抜きだ。 だが、サーバーは夕食も食べてOK。余り食材で、何かしら作る。 俺は白菜のチヂミ、チャーハン、豆乳ソースパスタ、 浅漬けなどを作った。奉仕者の人は料理好きが多く、 毎晩色んな料理が並んだ。チャパティベシャメルソース、 ネギ味噌、生姜味噌、カレーミルクスープやチャイetc。 どれもめちゃ美味しく、自分で作ってみたくなった。 とても参考になった。
 「美味しかった。」と言われて嬉しかった。 自分が作った料理に対して奉仕者からの言葉だ。 奉仕者からだけでなく、何人かの生徒さんからにも言ってくれた。 とても嬉しい。「美味しい。」 と作ってくれた人にちゃんと伝えよう。今までもそうしてきた、 定食屋やレストランで食べた時も。でも、改めたそう思った。

 

難しかった点2つ

1. 奉仕が楽し過ぎて瞑想に支障

 上記の様に交流に料理と毎日とても充実した10日間だった。 しかし、それが自分の瞑想には悪影響だった。楽し過ぎたのだ( 笑)瞑想していても、奉仕活動に関する色んな刺激、 会話や考えが頭をグルグル回っていた。例えば、「 この瞑想が終わったら速攻でキッチンに戻ってお湯沸かして出汁と って~~~」や「今晩のまかない何作ろうかな?」とか「 さっきのあの話、とても面白かったな。」など。 こんなことばっか考えてて、瞑想にほとんど集中できなかった( 笑)まだまだ修行が足らんな。


2. 太った

 そりゃ太るよな(笑)毎日皆が作る美味しいまかない食べて、 運動はしない。(てか禁止)ま、ヴィーガン料理で健康的だから、 まだマシか。


まとめ

 本当に多くの大事な発見と経験を得た。そして、 今回奉仕をしてみてその大変さがわかった。毎日美味しい飯、 シャワーやトイレがキレイなのは奉仕者の人たちの見えない努力に もよるものなのだ。次に生徒として座る時は、その事により気づいて感謝できるだろう。ともかく、奉仕はお勧めだ。

"家族の風景"

 まるでおとぎ話を見ているかのようだった。

 

 あまりにも暖かな家庭の風景が目の前に広がっていたから。ここは、安曇野にあるりんご農家「おぐらやま農場」。俺はここで1ヶ月半ウーフ(農家に住み込みで働く)した。俺を受け入れてくれたホストファミリーは五人。おとーちゃん、おかーちゃん、そして子供が三人、長男、長女と次男の計五人。フレンドリーで寛容、音楽好きな家族。おとーちゃんはりんごを育てるのに心血を注ぎギターも歌も上手い。おかーちゃんはいつもニコニコ笑顔で太陽みたいな人。長男はサッカー小僧、長女は天真爛漫な軽音楽部、次男は自由奔放な天才肌。子供たちはみな素直で真っ直ぐ。周りを畑に囲まれていてポツンとその家がある。遠くに北アルプスの山々。そんなのどかな場所。

 毎日、子供たちを中心に家族団欒が繰り広げられていた。クラスメイトの事、テストの出来や合唱コンクールなど学校での話題。子供たちがイキイキと喋る。それをおとーちゃんとおかーちゃんは微笑みながら聞く。お喋りは尽きない。賑やかな食卓。ふと、ダイニングルームを見渡すと、壁には家族と歴代ウーファーたちの写真や子供たちが描いた両親の似顔絵が所狭しと飾られている。

 家族は俺らウーファーにも暖かく接してくれた。

     "Friends just like family" 

     (家族の様な友達)

これは、WWOOF Japanのスローガン。まさにこのスローガンの通り、俺は自分がその家族の一員であるかの様に感じていた。共に料理をし、共に飯を食い、共に音楽を奏で、共に語らう。家族の皆は、他人にバリアを張ることなくオープンだった。特に、驚いたのは子供たち。高校生~小学生の子供たちだ。それくらいの年頃は人見知りで他人とあまり喋らない子が多い。しかし、彼らは俺のウーフ初日から壁を作ることなく接してくれた。彼らがオープンな理由は、長年この素晴らしい環境で育ってきたからだろう。家族はウーフホストを始めて、15年ほども経つ。長女と次男は、産まれてからずっとこの環境だ。国籍も人種も違う世界中のウーファーたちが、年間に何十人も家に寝泊まりする環境。そんな状況で人見知りだとやり辛い。ウーファーたちと楽しくストレスなく生活するなら、バリアを取っ払った方がいい。そういう風に自然と育っていった、と俺は思う。そんな開いている家族だから、俺も本当に居心地が良かった。

 「ありがとう。」と言える心の状態は幸せなことだ。何故なら、人がしてくれた善意に気づけるには十分なほど、あなたは心にゆとりがあるからだ。美味しいご飯。熱いシャワー。暖かい布団。今日も昇るお天道様。全て当たり前のようでいて、実は当たり前なんかではなくありがたい。でも、あなたの心が淀んでいたり病んでいたら?きっと、これらのありがたみには気づけないだろう。

 ここおぐらやまの人たちはちゃんと「ありがとう。」と感謝する。大人も子供もおぐらやまのスタッフもウーファーたちもみんな「ありがとう。」と言える。それはきっと、ここにはポジティブな空気が流れているんだ。それが人に良い風に作用している。俺はそう思う。

 

 家族は「家族会議」をちょくちょくしていた。議題は、その日あった出来事や家族旅行の計画など。両親よりもむしろ子供たちの方が会議をやりたがっていた。そんな事を朝の5時や6時からしている。めちゃめちゃ仲良しじゃん。てか、家族会議って!俺の家族では、一度もなかった。似たような事すらなかった。

 自分の家庭に、暖かみはなかった。学校の事や今日あった出来事を家族と話すことはあまりなかった。特に、親父とは。彼は俺の学校の成績以外興味がなかったようだ。家に家族写真や俺ら兄弟が描いた絵が飾られることもなかった。また、小学校の昼飯の時間、ある日俺は思った。

「なんでクラスの皆、こんな騒がしく喋ってんだ?」

家では食事中、ほとんど会話はなかった。ましてや笑いなどなかった。たまに言う父親の笑えない冗談を聞いて「クソほどにつまらない」と子供ながらに思っていた。自分の家族と何か暖かくて血の通ったものを分かち合ったという記憶がないのだ。そんな家庭で育ってきたから、おぐらやま農場の家族の暖かさは俺にとって驚きだった。こんな暖かな家庭がこの世にあるとは。

 

 さて、いま俺は長野の山の上にある格式あるホテルでリゾバ中だ。ここがまた、おぐらやま農場とは全く違う環境なのだ。暖かみの欠片も人との交流も新鮮な野菜もない。社員寮の壁には「○○禁止」だの「ドア開放厳禁」だの「××を守れない者は強制退寮」の張り紙が至る所にある。客室は100も200もある大型ホテルなので従業員の数は多く、それ故に従業員は同じ部署だけで固まり他の従業員グループには興味ない。恐ろしいほどに無機質だ。仕事以外の時間で、喋ることがない日もある。社食は中々美味しいと思う。しかし、おぐらやまで毎日頂いていた自家栽培の野菜には敵わない。小松菜、ほうれん草、白菜、大根、人参、じゃがいもや玉ねぎ。特に、春菊の美味しさといったら!スーパーで売ってるのは苦いのもあるが、全く青臭くなく新鮮で子供ちも大好きだ。

 農家とホテルだから、違うのは当たり前だ。それでも、まるで全く別の世界に来てしまったかのような気になる。ここは別の惑星なんだろうか。今までとんでもなく恵まれた環境で生活していたんだな、と再認識する。おぐらやまが恋しくて今はちょっぴりホームシック(笑)。ホームシックになったことなど皆無だったのに。海外にワーホリ行ったり、今している自転車旅で家に一年以上帰らないことなど、ままあった。日本が恋しいと思った事はあれど、実家が恋しいと思ったことは一度もなかった。

 ま、別にリゾバだしお金を稼ぎに来ただけ、と割りきって考えている。それ以外のものは求めていない。しかし、短期間だからこんな乾いた環境でも生活していけるが、長期間はキツイ。

 

 ハナレグミというミュージシャンが歌う「家族の風景」という曲がある。
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ハナレグミ 家族の風景

 

 おぐらやまの愛すべき家族団欒を見ていて、この曲を急に聴きたくなったのだ。それ以来、ずーっと聴いている。

 俺もいつか家族を持つ日が来るのだろうか?もしそうなら、彼らみたいな暖かくて開いている家族を作りたいなぁ。

 

 おぐらやまでのウーフ経験は、俺にとって宝物です。どうもありがとうございました!

 

 

 

最後に。皆様、よいお年を。

 

信州は安曇野に辿り着く

こんにちは、ポンです。

 

気づけば年末、もう今年が終わる。

前回京都でヴィパッサナー瞑想を終えたのは、9月中旬。そこから滋賀、岐阜と抜けて次の目的地は長野県。この日本一週旅を始めるから、長野に俺は呼ばれていると感じていた。

    

 

信州さすらい編

(9月下旬~9月末)


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木曽路を通って遂に待望の信州へ上陸!


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眼前に広がるのは、中央アルプス。その雄姿を見ると、テンション上がる!

 


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諏訪湖の近くから、八ヶ岳を望む。

さすが長野、どこに向かっても山だらけなので、自転車はキツイ。だが、絶景を眺めながら走れるのは、山好きとしてご褒美だ。

 


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上田市の本屋「Nabo」。

 

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本のセレクトが良い!でも、9月末でお店を一旦休むという。残念。。。

 


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大町市から北アルプスを眺める。


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アルプスと夕焼け。景色が最高なので、今夜はこの公園で一泊。


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夜明け。


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アルプスとモーニングコーヒー

 


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鬼無里村のおやき店「いろは堂」。有名な老舗で、「長野 おやき」と検索すれば、いろは堂が一番上に出てくる。ここに来るのは二回目。25年ほど前に家族で長野にドライブ来たことがある。美味しかった記憶がありまた来たいと、ずっーと思っていた。前回来た時は、俺は幼くクネクネした山道で車酔いをした。今回はその道を自転車で行く。


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という訳で、念願の25年ぶりのいろは堂!


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久々に食べたおやきは、期待を裏切らない美味しさ!皮は外側はサクサクで内側はモッチモチ、餡はギッシリ。サクサクの秘密は、ちょっぴり入ってる砂糖がキャラメル化されたから。

いろは堂のおやきが一番好き!!!


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安曇野郡のおやき店「さかた菓子舗」。

ここのおやきも、かなり美味しい。


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おやき、といえば野沢菜野沢菜好き。そして、

おやきめっちゃ好き!

 


安曇野地球宿WWOOF編

(10月~11月中旬)
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安曇野農家民宿「地球宿」でWWOOFをする。 

ここ地球宿は、古民家を利用した宿泊施設で時給した農作物(米、麦や野菜など)をふんだんに使った健康的な料理が楽しめる。宿泊するゲストも希望すれば、農作業を体験することもできる。

WWOOF(ウーフ)は、農家に泊まり込みで農作業をお手伝いすること。


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宿の様子。


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ある日の晩御飯。


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ドイツ人ウーファーユリアン。スタッフだけでなく、俺らウーファーも料理を作ったり手伝ったり。


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稲のはざがけ。

バインダーで刈り取った稲をはざ棒に掛けて、干す。


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稲の手刈り。

バインダーで刈り取れなかった稲を収穫。


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米の脱穀

ハーベスターを使い、脱穀する。スタッフやウーファーだけでなく、ご近所さんにも手伝ってもらったり皆で協力して作業。


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今夜の飯は、獲れたての新米じゃー!!


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収穫した新米を食す。      

旨し。日本に生まれて、幸せだー!派手なおかずは要らない。味噌汁、漬物や佃煮、そして主役の米。これで充分。いや、贅沢だ。


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ユリアンは気さくで他人に配慮できるナイスガイだ。ある意味日本人に似てる、配慮ができる男。

彼とドイツにおけるナチス歴史教育について話した。ドイツ国内では、小学校と早い段階で自国の負の歴史=ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を教育する、と俺は聞いたことがある。素晴らしい。日本も同じ事をした方がいいと思った。

俺はユリアンに言った。

 

「日本だって、戦争中に韓国、中国、台湾、シンガポール、マレーシアなどのアジア諸国に侵略をしてきた。その際、虐殺、略奪やレイプなどの残虐行為をしただろう。確実に。(これは日本だからという訳ではなく、戦時下という異常な状況でどこの国も大なり小なりやった事、だと俺は理解している。)だが、日本は、日本政府は、日本の教育現場では、ほとんど、もしくは全くそのことに、自国の非人道的行為を子供たちに教育していない。自分たちの非を認めて、二度と同じ悲劇を繰り返さない為に、日本の負の歴史を教えるのは大事だと思う。」

 

俺は彼が自分に賛同してくれると思っていた。すると、彼の反応は意外なものだった。

 

「負の歴史を教えることが、必ずしも良いことだとは思わない。自分は小さい頃から、毎年のようにナチスの残虐行為について教わってきた。そのことが、テレビからも流れてくる。そうすると、自分が責められてるように感じてくる。自分もドイツ人だ。何百万とユダヤ人を殺した祖先の血が、自分にも流れている。すると、自分自身も酷い人間のように思ってしまう。そのことが辛かった。だから、歴史を教えるのが良いことかわからない。少くとも、教えるのに適齢期があると思う。例えば、15才とかその事実と向きあえるちゃんとした年齢になってから、教えるべきだ。」

 

と言う。

なるほど、そんなこと思ってもみなかった。自分が穢らわしく思えて自己嫌悪になるのか。そう感じるのが、ドイツ人一般の感覚なのか、彼個人の場合かはわからない。機会があれば、別のドイツ人に訊いてみよう。ともかく、とても有意義な話だった。

 

 

災害ボランティア参加

秋の台風で千曲川が決壊して甚大な被害を受けた長野県。地球宿のスタッフたちと長野市松代地区へ日帰りボランティアに行くことになった。

 

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ゴミの仮仕分け・置き場に使用されている公園。


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浸水してしまった家財ゴミの運び出し。

俺らがお手伝いしたことは、

・ゴミを軽トラで公園に運搬

・泥に浸かった倉庫の清掃  

 

お手伝いしたお宅のおじいさんが、とても印象的だった。俺らが一つ一つのゴミを運ぶ度に、「ありがとう。」と笑顔で感謝してくれるのだ。こちらが恐縮してしまう程に。おじいさんとお宅や周辺地域の被害状況について話しした。話ししてる間、俺はずっと彼の「目」を見ていた。「負の感情」がその目に宿っていなかったのだ。俺はそれにとても感銘を受けた。なぜ、って?だって自分が彼の立場ならどうだろう。長年住んできた思い入れある家が泥水にさらされ、更に大切な家具を捨てるなんて。俺なら、悲しみにくれたり絶望するだろう。ひょっとしたら、彼もそうなのかもしれない。でも、それを感じさせず些細な俺らの手伝いに感謝してくれる。その前向きな心持ちが素晴らしい、と思った。

 

全てのボランティア作業が終わった。すると、おじいさんが「どうもありがとう。」と言う。キラキラした目とかわいらしい笑顔で。こちらこそ「どうもありがとう。」だよ、おじいさん。何か大切な事を教わった気がした。今回が、俺にとって人生初の災害ボランティアだったが、この経験が出来た事に感謝する。


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無事ボランティア作業終了、地球宿スタッフたちと記念撮影。

 

 

 

信州の自然と触れあう編  

 

常念岳登山
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チャリで登山口まで登る。中々にしんどい。


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でも、ご褒美はこの絶景!

 

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松本平方面の景色。


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槍ヶ岳

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常念小屋前にて。
時間切れで頂上まで行けず、常念小屋まで。数年前に表銀座を縦走して以来の北アルプス登山。次回はもっと時間に余裕をもって、登りたい。

 

 

上高地へサイクリング

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登り坂しんどーーーっっっ!!!

上高地への道は、坂坂そして坂、坂&坂&坂。。。ひたすら上り坂。しかも、相当な急傾斜。空荷の自転車でも、何回か休憩を強いられる。そんな道を、ひぃこら言いながら漕いでいると、前方に荷物満載の自転車が二台先行しているではないか!自転車に追いつき話しかけると、スイスのカップルだった。自転車で日本旅行中で、こらから上高地へ行ってテン泊して、からの登山をすると言う。いやー、たくましい!こちとら、荷物無しでも相当キツイのに。彼らに別れを告げてしばらくすると、また別の外国人チャリダーたちが。皆、大荷物だ。今や、日本の至る所で外国人観光客を見かけるが、上高地へチャリで攻めるとは。驚く。


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数年振りの上高地は、やはりキレイだった。

 

 

松本散策編
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松本市内の公園の池。

驚くほどに水がきれい。北アルプスの湧水だろう。


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松本市街地。


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街中を流れる用水路?も、この透明度。


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街中のあちこちで、こういった井戸水が湧いてる。水がキレイな街は素晴らしい!

 

 

アジア料理屋「がねいしゃ」
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前から行ってみたかった「がねいしゃ」。日曜だったこともあってか、入店まで30分待つ。人気店のようだ。

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メニュー。


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ホルモンスパイシーカレーとキーマカレーのハーフ&ハーフ。まず、彩りがキレイ。食べてみると、スパイスが効いていてとても美味しい!どんなスパイスを使っているんだろう?カレー作り上手くなりたい。

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他のメニューは、カオマンガイやガパオライスなどのタイ料理が並ぶ。店の本棚も充実していて、「南インド風カレーの作り方」や旅雑誌「Transit」が置いてある。次は、平日の落ち着いた時間帯に、カオマンガイ食ってチャイを飲みながら本を読んでゆっくりしよう。

 

 

 

おぐらやま農場編

(11月中旬~12月下旬) 


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りんごと果樹園と北アルプス

安曇野のりんご農場「おぐらやま農場」でウーフ。作業内容は、りんごの収穫、選果(仕分け)、荷造り(梱包&発送準備)、そして果樹の剪定。


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収穫中にふと見上げると、虹。


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ウーファーたちと。

お天道様の下で美しい山々を背景に仕事できて、とても気分が良い。

 


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ウーフホストの家族とウーファーの皆で、おやき作り。

これ以外にも、ほぼ毎日俺は料理を手伝う。一品何か作らせてもらったり。料理上手くなりたい。


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おやきを作ってみたい、とずっと思っていた。その願いが叶った。それくらいおやきが好きだ。野菜多めで健康的な食べ物だと思う。


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日本のアニメが好きなシンガポールウーファー・シィッドが焼く。シンガポールでは、農場で働いている。シンガポールはとても小さい国で、端から端まで車で一時間半。東京都より小さいだろう。そんな狭い国土だから、ほとんどの作物を近隣国から輸入している。だが、輸入野菜は農薬を多量に使い、美味しくないらしい。シィッドの農場は、農場を使わず有機栽培している。が、そこの農場の作物は輸入野菜の20倍もの値段だ。それほど、シンガポールでは有機野菜は希少なのだろう。


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うまく焼けた!


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野菜の味噌炒めおやき。他にも、マグロおやき、りんごおやき、グリーンカレー炒めおやきなど、変わり種を作る。どれも旨し。


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ホストファミリーの子供たちと。


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はて?誰でしょう??


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おしゃべりでムードメーカーのカナダ人ウーファー・ステフ。彼女も、カナダの農場で働いている。

 


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俺がおぐらやまを旅立つ前日の夜、子供たちがお好み焼きを作ってくれた。サクサクしてて美味しかった。ありがとう!


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旅立ちの日におぐらやまの皆と。

誰にでもフレンドリーな素敵な家族

だった。本当に暖かで素敵な場所だった。次回は、その事について書こうと思う。

初瞑想で得た気づき、ヴィパッサナー@京都

こんにちは、ポンです。


四国を歩き遍路として周り終わったのが8月下旬。そして、 愛媛からフェリーで大阪へ渡る。次の目的地は京都。 本当は陸路でしまなみ海道を渡り岡山と兵庫を経由して行きたかったが、 時間がなかったので仕方なく船を使う。


京都に向かう理由は、ヴィパッサナー瞑想を教わる為だ。


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自転車で京都の山中にあるメディテーションセンターへ到着。


※ 以下の内容は、ヴィパッサナー瞑想の方法自体には触れていない。俺個人が得た気づきや感じたことが内容の中心だ。ヴィパッサナーをこれから初めてやる予定や興味がある人は、 コース終了後にこの投稿を読むことをお勧めする。 瞑想中に得られる体験や気づきは、 各々違うので余計な先入観はない方が良いと思う。 それでも読みたい人やもう既に体験済みの人は先へどうぞ。

 

 

 

ヴィパッサナー瞑想とは?

目的は心の平穏を得て幸せになること。


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(ヴィパッサナー協会から配布された冊子より)


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コース参加者は戒律を守らなければならない。服装にも制限があり、カサカサ音が出るものや肩や膝から先が出る服は禁止。あと、男女は別々に隔離される。飯食うのも生活するのも、別。異性間の接触は極力ないように配慮されている。


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時間割り。朝4時起床、夜9時半消灯。1日12時間、瞑想するか講話を聴く。最初はともかく瞑想中に同じ体勢(あぐら)をなるべく維持しなければならないのが、本当にキツく痛かった。

 

 

 

ヴィパッサナーをしたきっかけ

理由①
人からの勧め            

一年以上の自転車旅で、色んな人々に出会った。その中で格好いいとか面白いと思う人たちから、「ヴィパッサナー」という単語をよく聞いた。別々の人何組もから。これは、何かの偶然か。いや、必然だ。ヴィパッサナーに俺は呼ばれていると感じた。

 

理由②
メディテーション(瞑想)に感じた縁

ロングディスタンスハイクが好きだ。長い距離を歩いて山々や山岳地域をハイキングしながら旅することだ。ネパールのエベレスト街道、スペインのサンティアゴ巡礼と四国のお遍路。長距離を歩いていると、景色や人々等の自分の外側に向かっていた意識が、だんだんと自分の内側や心に向かっていく。そうすると、様々な雑音や邪念に苛まれていた心が、落ち着いていく感覚がある。それが好きだ。特に、サンティアゴ巡礼は "The meditation way" と誰かが言っていたが、それも納得のものだった。なので、瞑想やメディテーションという言葉は、自分の頭の片隅にあったように思う。

 

以上の事から、ヴィパッサナーをやってみようと思い至った。

 

 

 

ヴィパッサナーで得た気づき

心の汚濁を浄化する

瞑想の先生が言うことや講話の内容を要約すると、こうだ。

「この世のなか、誰もが幸せになりたいと思っている。しかし、あなたの心にこびりついている痛みや穢れ。 普段は心の奥底に眠っているが、 何かの拍子でそれが心の表面に浮かんできて疼く。更に悪いことに、 それは一度ではなく何度も心の中でフラッシュバックされ、 あなたを苦しめる。そして、汚濁の大半は "嫌悪" か "渇望" から成っている。あなたの過去や未来から由来している "嫌悪" と "渇望" 。では、心の平安を、 真の幸せを享受する為にはどうすればいいか?
客観的に物事を見ることだ。完全な平静さと共に。そして 客観的に見て、ああ今は自分は怒っているな。と認識する。このように一歩引いて客観的に自分を、周りの状況を観察する。そうすると、その痛みは消え去る。そして、あなたは真の平穏と幸せを手入れられるだろう。」


「本当かぁ?」
と俺は疑った。どういう事だ?そんな事言われても、ピンとこない。しかし、 そのあと俺は身をもって知ることになる。

 

気づき①
心の汚濁を浄化する過程を実体験できた

毎日夕方5時になると、ティータイム休憩がある。新しい生徒( ヴィパッサナー初体験)には果物が与えられる。バナナ、 オレンジ、りんごなど。その中には梨もあった。 これが甘くて美味しいので人気なのだ。ただ、問題がある。 数が少ないのだ。たったの2個。対して、 新しい生徒は15人か20人か。明らかに梨が少ない。その為、 いつも梨の争奪戦だ。5時の終了の鐘が鳴ると同時に、 何人か一目散に食堂へ向かう。
その日俺も梨を食べたいから、急ぎ目に歩いて行く。 食堂に入ると、もう既に何人か並んでいる。目当ての梨は。。。 まだある。が、次々と人に取られて無くなっていく。残り8切れ、 6、4と減り、2切れだけ残った。しかし、 俺のちょうど前の人が2切れとも取っていってしまった。
「あぁ~。。。」
俺はガックリする。梨食べたかった。。。ふと、 周りを見渡すとおじさんが目に入った。あろうことか、 そのおっさんは梨を3切れも持っていた。
「おい、おっさん!梨3つって取りすぎやろ!いい年こいたおっさんが、 他人に配慮が欠けた振る舞いをするなんて。 きっと性格も良くないんたろう。」
と、おっさんの人柄を推測し、苛立つ。俺は仕方なく梨を諦め、席に座り果物を食べ始める。ふと、 この出来事を振り返る。すると、先生の言葉が頭をよぎる。「 嫌悪」と「渇望」。。


「!!!」


ああ、これか!先生が言ってたことは。
梨を食べたい食べたいと思っていた気持ちが「渇望」。
無配慮に梨を取ったおっさんを嫌う気持ちが「嫌悪」。
そういう風に客観的にこの出来事を眺めてみると不思議なことに、 おっさんに抱いていたモヤモヤした嫌な気持ちがスッと軽くなった 。そうか、こういうことか。これが、「心の汚濁を浄化する」 という事か。こうして、 俺は自分の身をもってしてヴィパッサナーの効果を実感したのだ。


大きな心の汚濁すらヴィパッサナーで浄化できるのか? 

しかし、ここで新たな疑問が浮かんだ。それが上記のことだった。 例えば、自身の病気や怪我、パートナーや家族の喪失、 等が由来の心の傷だ。気になった俺は先生に訊いた。すると、
「瞑想をすればする程、 より深く古い心の底に根差している汚濁は浄化される」
という答え。1回だけの瞑想では、 全て浄化できる訳ではなさそうだ。


気づき②
「目」が持つ情報量の多さ

10日間のコースの間、他者とのコミュニケーションは一切禁止。アイコンタクトも当然駄目だ。 とはいえ、そこは人間。 何かのはずみで他人と目が合ってしまうこともある。すると、その人の顔や表情が鮮明に頭に残ってしまう。これは瞑想には悪影響だ。他の物事に心をとらわれてはいけない。アイコンタクトが持つ相手への影響力の強さを実感した。「目」は、とても多くの情報を持っている。相手の感情や考えている事が読み取れる。
「目は口ほどにものを言う」

という言葉があるが、
「目は口よりものを言う」
と個人的に思っている。口では何とでも言えるが、目が嘘をつくことは難しい。

 
気づき③
英語を喋れる有り難み

先生はインド人だった。日本語は喋らないが、英語は喋る。その為、俺は直接先生とコミュニケーションできた。他の大半の日本人生徒たちは、コースマネージャーの方が通訳に入っている。通訳が入るとコミュニケーションの密度が薄くなる気がする。何故なら多くの人は、先生の目ではなく通訳者を見ながら訊き話しているからだ。相手の目を見ながら話すと、ちゃんと気持ちのやりとりができる。コミュニケーションが一方通行ではなく、キャッチボールできている気がする。ここでもアイコンタクトの重要性を感じた。

 

 

 

まとめ

他人の幸せを願うことは、自分の幸せに繋がる

 

May all beings be happy!

「生きとし生けるもの全てに幸せを!」

 

ヴィパッサナーを指導しているS.N.ゴエンカ師(以下ゴエタン : 心の中で俺はこう呼んでいた)の言葉だ。誰かを妬んだり憎んだりする時、自分の心がとても汚く淀んでいる事に気付く。その淀みが、自分の心を濁らせ己を不幸にする。そればかりか、それを周りに撒き散らし他人をも不幸にする。悪循環だ。そうではなく、良いものを、幸せを、循環させよう。それには、人の、他人の幸せを願うことがよい。そうすると、自分の心は軽やかに、澄んだものになる。他人の幸せを願うことは自分の幸せを願うことと同義だ。こんなこと、ヴィパッサナーをやる前なら「胡散臭い」と思っていただろう。だが、今は思わない。他人の幸せを願おう、と思える。

 

以上が、俺がヴィパッサナーで得た・学んだことだ。日常生活に戻った今、寝る前起きた後5分ずつでもいいから、瞑想を続けていきたい。そして機会があれば、また10日間コースに参加してみたい。

 

では、最後に。ゴエタンの言葉で締めたいと思う。

 

Be happy!

幸あれ!