チベット文化圏好き、ダラムシャラー
こんにちは、ポンです。
夜行バスに乗り、混沌と喧騒のデリーを脱出。向かうのはデリーから更に北、ヒマラヤ山脈の山あいの街・ダラムシャラー。チベットの亡命政府がありダライ・ラマ14世が住んでいて、多数のチベット人たちも住んでいる。チベット文化圏の街だ。
デリーから半日がかりのバス旅で、ダラムシャラーに到着。ダラムシャラーはいくつかの地区に分かれている。俺の目的地はマクロード・ガンジー。チベットの亡命政府があり、他にレストラン、ホテルやお土産屋、チベット人やインド人たちの家もある、ダラムシャラーの中心地と言えようか。
マクロード・ガンジー。
標高は2,000メートルとかなり高い。
山の急斜面に、建物が所狭しと並んでいる。
見上げると、ヒマラヤの山が。うーん、気持ちいい。癒される。視界に自然があるのは、本当に恵まれている事だ。相変わらず車のクラクションは鳴り響くが、デリーに比べるとだいぶマシだ。よし、気に入った!ここに少し滞在しよう。まだ疲れてるし、風邪も治ってないから。ゆっくりして、回復しよう。
チベット僧。街のあちこちで見かける。
アクセサリーや服を売る露店商。
ヴィッパサナーの瞑想センター。ここで座りたかったが、残念ながら冬期は閉鎖。
黄色い花が咲いている。晴れると日中はかなり暖かいし、さながら気分は春のよう。
ちなみに、チベット語でこんにちはは「タシデレ」、ありがとうは「トゥジシェ」。ヒンドゥー語でこんにちはは「ナマステ」、ありがとうは「ダンニャヴァード」。外国を旅するとき、最低でもこの2つは覚えるようにする。英語だけで会話することも可能なことがあるが、やはり彼らの言語を喋った方がより気持ちが通じる気がする。日本に来る外国人たちが日本語を話してくれようとするのと同じことだ。発音やアクセントが違っても大した問題じゃない。そこの国の言葉を話そうとする気持ちが大事なのだ。
もっと覚えられるなら、「あなた美しい」を覚えるようにする。女性にこれを言うと、ウケてくれる(笑)
ダライ・ラマ14世の写真。街でダライ・ラマの写真やら本を見かける。どんな人なんだろうか。謁見した人の体験談を読むと、朗らかで暖かそうな人のように感じる。
ゴミ捨て場のゴミを漁る猿と牛。インドは、そこら中にゴミがポイ捨てされている。山や川の自然にもお構い無しに。それがここの文化なんだとわかっているが、自然が汚されているのを見るのは悲しい。
チベット仏教の寺院にお邪魔する。
食べ物
モモ!
チベットの食べ物といったら、やはりモモ。餃子みたいなもの、ていうか餃子。餃子との違いは、正直わからん。ま、付けだれが醤油だけでなく、チリソースやケチャップだったり。形が小籠包スタイルだったりしたりする。これは蒸したもの、皮モチモチで旨し。120ルピー(180円)。
変わった形のモモ。
揚げモモ。
トュクパ。野菜入り汁有り麺。強いて言えば、うどんに近いかな。野菜の旨味と程よい塩味が効いてるスープは絶品!旅行中に不足しがちな野菜がたっぷりなのも嬉しい。はぁー、幸せ。140ルピー。
チャイ。インドのミルクティー。通常のミルクティーから、各種スパイス(生姜、シナモン、クローブ、カルダモン、ガラムマサラや黒胡椒など)を入れて煮込んでつくるものなどある。茶葉をどれくらいの時間煮出すのか、スパイスの分量などにより、チャイと一口に言っても千差万別だ。この旅で、チャイ作りを学びたい。
サモサ。カレー炒めの餡(じゃがいもなど)を生地で包み形を三角形に整え、揚げたもの。
サモサ40ルピー、チャイ20ルピー。うーん、美味い。
鶏肉の麻婆豆腐。そこのレストランが、インドにしては珍しく中華料理や台湾料理を押していた。通常の豚肉のもあったが、珍しかったので鶏肉入り麻婆豆腐を注文。味は。。うーん、旨味が足りない。。。唐辛子だけ入ってて、生姜、ニンニクや豆板醤入ってないな?正直これなら俺の方が、美味しい麻婆豆腐作れる。150ルピー。
チベットのバター茶。塩味が効いてる。
ムング豆のお菓子。ムング豆とは緑豆とも呼ばれ小豆の仲間、らしい。このお菓子、食感がカリカリしてて美味しいな。10ルピー。
フライドライス。要は、チャーハン。生姜と野菜入り。生姜の風味が食欲をそそる。140ルピー。
服
長袖の綿シャツ。600ルピー。
同じく綿ズボン。400ルピー。
ARC'TERYXのショーツ。1,200ルピー。確実にパチ物だけどね(笑)いいんだ、けっこうしっかりした作りだし。前にネパールのカトマンズにいた時も、ARC'TERYXの偽物ショーツ買ったなぁ。また、上の三点は値引きした後の値段。値引き交渉も、それなりに楽しい。
さて、良い服屋を見つけた。こういう観光地は、どこの服屋もだいたい同じ物を売ってる。同じ所から仕入れてるんだろう。だが、この店は違った。職人が手作りしていると言った。下の2点は、この店で買った。
履き心地良い綿パンツ。1,200ルピー。
色合いもシルエットも良いウールシャツ。2,200ルピー。
その服屋のおばちゃん。ネパール系インド人。服を買うとき、値引きしてもらおうとした。すると、
「すみません。うちのお店は値引きしてません。職人たちが手作りで質の高い服を作ってます。そんな服を他のお土産屋と同じように、安いお金で買い叩かれたくないのです。私たちの製品に誇りを持っています。」
とおばちゃんは言う。値引きしたくないから嘘をついてるようには見えなかった。何より、おばちゃんの熱意に感心した。その心意気に敬意を表し、そのままの値段で購入した。2つの服の質に満足してるし、良い買い物だった。
さて、だいたい見て回ったし、疲れてて風邪気味だった体力も回復したことだし、そろそろ次の街へ行こうか。次の目的地へも、夜行バスで行く。
翌朝、起きると雪が積もっていた。
標高2,000メートルもあって雪積もってないな。この時期、日本なら1,000メートルもあれば積もるのに。と思っていたら、降った。
マクロード・ガンジーのメイン広場。
この日もいつも通り、バス停まで歩いて行く。
道路は雪で覆われていた。トレッキングブーツを持ってきてるので、歩くのはそこまで大変じゃない。とはいえ、転ばないように慎重に歩く。
それよりも、車に轢かれないようにしなければ。観光客の車のなかには、雪道でスリップしてるのもいた。
雪化粧したマクロード・ガンジー。こんな風景をじっくり見れるのは、歩いているからこそ。タクシーやバスに乗ったら、じっくり景色見れないからね。結局、バス停まで2時間歩いたが、良い景色見れたしラッキー。