LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~

2018年夏、自転車日本一周の旅へ。自転車歴2ヶ月33才♂が奮闘。2017年秋、スペイン・サンティアゴ巡礼900km完歩。動画は→https://youtu.be/luRrk8gVzeg 好きな国は、ネパール、ミャンマー、スペイン、カナダ。山登り、音楽やサブカル、そして穏やかでイキイキしてる人が大好き。

紀伊半島ステージ終了

こんにちは、ポンです。

 

最近、公園や広場を見かけると水とトイレがあるか探して、野宿てきるかどうか判断してしまう癖がついてしまった。

 

では、プレイバック。


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本州最南端・潮岬を後にして、次の目的地は高野山

 

田辺市(和歌山)


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ここ、田辺市はスペインのサンティアゴ市と、姉妹都市!知らんかった。サンティアゴといえば、サンティアゴ巡礼。はいはーい、俺それ去年歩きました。

lonesomepon.hatenablog.com


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そして、田辺市といえば熊野古道。近年は外国人に人気で、こんなパンフレットが。確かに、外国人をよく見かけた。


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熊野古道サンティアゴ巡礼路も、両方とも世界遺産


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証明書。両方とも巡礼を達成するともらえる特別仕様。


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サンティアゴ大聖堂で、熊野大社による舞。


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高野山の僧侶も何かしたらしい。

これらを見て思ったのは、「熊野古道歩きたい」ではなく、「サンティアゴ巡礼をまたやりたい!」てこと。

 

有田川町(和歌山)
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龍神スカイラインを経て、高野山を目指す。新宮~潮岬~白浜~田辺と紀伊半島の海岸線を走ってて思ったのは、「もううんざり。。」前にも書いた通り、海岸線沿いでもアップ&ダウンが激しくて精神的に辛い。更に、キレイなはずの海の景色を見ても特に感動しない。個人的に海より山の方が好きなのだ、山登り好きだけに。これを見て気を悪くした方がいたら、ごめんなさい。でも、これが俺の率直な感想です。

という訳で、山の稜線を縫うように走る龍神スカイラインへとハンドルを向ける。


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あらぎ島。有田川町のシンボル。日本の棚田百選に選ばれている。いいなー、やっぱり緑は落ち着く。


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龍神村(和歌山)

 

龍神スカイラインに上るまでの坂道が急すぎて、ふくらはぎがパーン!て爆発するかと思った。しんど過ぎて、道の写真を撮る余裕なし。


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ルートはこんな感じ。

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獲得標高1,000m以上。上りきった時は、マジでヘトヘト。。登山の1,000mよりも、自転車で1,000m上る方がきつい気がする。もちろん、コース、荷物の重さ、気温、など条件が違うので単純に比較はできないけど。

 
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本日のキャンプ地。標高1,200mなので、夜になると冷えて肌寒いくらいだ。快適。下界の蒸し暑さが嘘のよう。


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龍神スカイラインからの景色。和歌山県は、本当に山が多い。県の面積の4分の3は、森林というから驚き。

 

高野山(和歌山)
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遂に来た、高野山。前から来てみたかったのだ。友達に勧められたのもあり、最近は外国人観光客が沢山来ていて面白そうだ、こりゃ行くしかない、ということで。


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奈良の黒滝村のおばちゃんたちと再会!俺が高野山に行くと連絡したら、じゃ、私たちも行く、となり一緒にお参り。


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三本の松の葉を見つけると、ご利益があるそうな。四つ橋のクローバー的な感じか。


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目を皿にして、三本松を探すおばちゃんたち。そんな簡単に見つかるんかいな?と思いつつ俺も探してたら。。あ、あった!見つけた!簡単に。見つけた三本松をおばちゃんにあげる。お世話になってるお礼に。あ、写真撮るの忘れた。


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奥の院


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ここには数え切れないほどの沢山の墓がある。大企業の慰霊碑もある。シロアリの墓というのもあった。どういう経緯で、建てられたのか気になる。


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翌朝早起きして、坊さんの朝のお勤めを見に行く。朝の凛とした空気が心地よい。お堂に着き、お坊さんたちのお経を聞く。声が低く静かなお堂の雰囲気と相まって、瞑想的だ。お経を聞きながら目を瞑り、考え事をする。ふと、疑問に思っていた「なぜ高野山に外国人観光客が押し寄せるのか?」の答えが見つかった。答えは、簡単だった。宗教だ。その国のお国柄をよく表すものの一つに、宗教がある。その特徴は、祈りの対象(仏様、大仏、観音様)、建造物(お寺、神社)や所作(お経や念仏、立ち振舞い)なんかに見てとれる。そして、そういうのを見て、彼ら外国人は何かを感じたり思ったりするのだろう。かつて、俺がミャンマーの敬虔な仏教徒や、パリのモスクのイスラム教徒を見て、美しいと思ったように。ここ、高野山ではそういう光景をたくさん目にすることができる。京都、奈良、鎌倉、日光なんかが人気なのも、同じ理由なのだろう。


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宿泊したゲストハウス。洗練された雰囲気。


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スタッフは親切、いろんな旅人が集まり皆で話ができる良い場所だった!やっぱ、ゲストハウスはこうでなきゃ。中でも印象的だったのは、日本人女子とイタリアンガイの二人組。二人ともドイツ在住で、女子の方はピアノの勉強、男子の方は俳優をしているという。女の子は、英語が上手いだけでなくドイツ語も喋れる。しかも、気遣いできる素直ないい子。色々、刺激をもらえた。イタリアンガイは、少し不思議な空気を帯びたヤツ。教えてないのに、俺の名前を当ててみせた。「宿泊名簿でも見たのか?」と訊いたら、「いや。Instinct(直感)だ」と答える。Seriously!?どことなく、サンティアゴ巡礼者にいそうな、スピリチュアルな男だな、と思った。

このゲストハウスだけでなく、時にはバス停で、時にはカフェで、旅人たちと出会いお喋りした。ここ2週間くらい、人との出会いやトークがなくて何だか残念だなーと気落ちしていた。そんなところに、沢山の出会いがあった。高野山自体に、何か引き寄せる力があるのかもしれない。


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紀伊半島で走ったコースは、だいたいこんな感じ。どこから紀伊半島というのか知らんけど。一周まではいかなくても、紀伊半島"半周"くらいはしたのかな。伊勢は、前に伊勢神宮行ってるので、今回は行かず。

 

紀伊半島のまとめ

山多い、黒滝村でのご縁、熊野川きれい、海沿いは地獄、引き寄せる高野山紀伊半島でかい!