若いモンには、負けてられない!
こんにちは、ポンです!
先日、サンティアゴ巡礼で仲良くなった巡礼者と巡礼ぶりに会って、呑んできた。
愛媛出身のクレイジーな大学生。
巡礼中、野宿した時に野原から見つけてきたカンカンで自炊したら腹を壊して病院で点滴を受けたり、突然心が滾って50kmを12時間夜中の3時まで歩き通したり、日本に帰国した時の全財産が500円しかない(!)など、面白いエピソードには暇がない男。四国出身だけあって、サンティアゴ巡礼前に四国の八十八ヶ所巡礼をやった。羨ましい!俺も学生時代から、若い時から、もっと旅をしとけば良かった。
ジャック・ケルアックの小説「路上」(原題:on the road)に影響されて、アメリカのルート66をバックパックする、と彼は言っていた。と思ったら、それは一旦置いといて南米を旅するという。南米、羨ましい。俺は、チェ・ゲバラの「モーターサイクル・ダイアリー」をチェックしとけ、と言っといた。と言いつつ、俺も「モーターサイクル~」も「路上」もまだチェックしていない。
そんな彼の夢は、「雑誌を創ること」。旅やバックパックをする若者をサポートするような雑誌。彼が好きな「旅」のスタイルは、精神も旅する事。肉体だけでなく心も一緒に旅をする、というものだ。俺もこの感覚には本当に深く同意する。このテーマについては、もうちょっと語りたいので、またの機会に。ともかく、そんな哲学的な旅をしたい人を支援する雑誌を作りたいと言う。くぅ~、いいね!ギラギラしてる若者は。
次に会う時はヤツが南米の旅から帰ってきてからか。また会えるのを楽しみにしている。
こいつとは別に、また若い人に出会う機会があった。19才女子、プロサーファー。
彼女の名前でググると、新聞の記事とか写真が出てくる。スポンサーも付いてるらしい。東京オリンピック出場を目指している、と言っていた。彼女のサーフィンの腕前がどれ程なのか、おれには見当もつかない。そもそも、サーフィンはちっとも詳しくない。
でも、俺が感心したのは、彼女の人柄だった。ハキハキしてて礼儀正しく、しっかり挨拶できる人。「おはようございます。」、「いただきます。」、「ごちそうさまでした。」等、小学生でもできる基本的な事。でも実際、こんな当たり前の事すらできない大人がなんと多い事か。嘆かわしい。。そういう人たちを横目で見て反面教師にして。そして、彼女みたいな周りの人々を気持ちよく、笑顔にできる人をお手本にしようと思う。彼女は、俺より一回りも若い。でも、人間て年齢じゃないだろ?4、5才くらいの子供でも、自分にはできない事や尊敬できる点がある、と俺は考えてる。年齢なんて、ただの数字だ。
「夢てなんなの?」と彼女に聞いた。
「町おこしがしたいです。」と彼女は答えた。
聞けば、高校三年間、親元を離れて北海道の高校でサーフィンに明け暮れていた。朝3時に起きて海行ってサーフィンして、学校行って終わったら、また海行って日暮れまでサーフィン。夜9時に寝てまた朝3時に起きてサーフィンの練習。そんな彼女を、地元の人は本当に温かく迎えてくれた。だが、そこの町も他の田舎と同じく、過疎化が進んでいるという。だから、お世話になったその町の人々に恩返しする為に、プロサーファーである自分が町おこしの手伝いをしたい、とキラキラした目を輝かせながら彼女は言った。そこの町の人が、彼女を応援するという気持ちがわかった気がした。
そんな輝いている、自分のやりたい事に向かっている若い人たちを見て、刺激をもらった。という話。