心の断捨離
こんにちは、ポンです!
もう年末。新年を迎える為には、大掃除。それに関連して、断捨離の話。といっても物理的な部屋の掃除、とかではなく精神的な話。
シンプルに生きよう。
生きていると、自分に必要のない情報や人に出くわす。大都市に住んでいると、なおさら。物や人で溢れかえっている。でも、その全部が自分にとって必要なものなのだろうか?そうは思わない。むしろ、大半は不必要なものばかりだ。そんな不必要なものに囚われると、息が詰まる。何が本当に大切なものかが見えづらくなる。まるで、キャッシュや不要なデータが溜まって動きが遅くなったPCやスマホの様に。
自分が本当に大切にしたいものや人に囲まれて生きていきたい。こう思うきっかけになったのは、カナダ・ネルソンでの生活だった。人口1万人程の小さな街で、都市に比べれば店の選択肢が少ないとか色々不便がある。何をするにしても選択肢は少ない。が、裏を返せばノイズが少ない、という事だともいえる。都市は全てが多すぎる。人も物も何もかも。選択肢が多いけど、多すぎるのも考えものかもしれない。ネルソンは、美しい自然と魅力的な人々に囲まれたこじんまりとした街だった。
その考えは、サンティアゴ巡礼を経験して更に強くなった。毎日、朝早く起きて、食べて、歩いて、宿着いて、洗濯して、飯作って食べて、寝て。巡礼中、1日6~8時間歩く。そうすると、歩いてる時に色んな事を考える。考え事ばかりしてると、だんだん思考がシンプルになった感じがした。その感覚が好きだった。
それに気づいてから、不要なものは切り捨てて身軽になろうと決めた。無闇に増えていくSNSでのつながり、馬が会わない人との無駄な会話、そんなの俺には要らない。
ネルソンで出会った友人から、いい言葉をもらった。
【 下 載 清 風 】 (かさいのせいふう)
積み荷を降ろして軽くなった船が、清風にのって軽やかに航海する、という言葉です。
両手に一杯、
肩から下げた荷物も背中に背負った荷物も、全部降ろした気持ちよさ。
飛ぶように歩けるその時の気持ちは、誰でも経験したことがあるでしょう。
この禅語はそのことを教えてくれています。
そう、降ろすのは心の荷物。
心の中の迷いやこだわり、嫉妬心や心配や執着心も、
ぜ~んぶ港に降ろしてしまったら
どんなに気持ちがいいものかと。
もう余計なものは積まないようにしよう。いつの間に心にあんなに荷物をしょいこんでしまったんだろう。
こんど荷物に出会ったら、目をつむらずに向き合って断ろう。
二つに一つの選択を迫られたら、二つとも捨ててしまおう。
この船以外に生きていくのに必要なものなどないはずだ。そう、船が健やかなら、人生は自然の清風が運んでくれるはず。
降ろすのは、心の荷物。そうしたら、どこまででも行ける。
では、良いお年を。