LIFE IS A TRIP! ~Tour de JaPON 「自転車日本一周の旅」~

2018年夏、自転車日本一周の旅へ。自転車歴2ヶ月33才♂が奮闘。2017年秋、スペイン・サンティアゴ巡礼900km完歩。動画は→https://youtu.be/luRrk8gVzeg 好きな国は、ネパール、ミャンマー、スペイン、カナダ。山登り、音楽やサブカル、そして穏やかでイキイキしてる人が大好き。

原っぱ卒業、日本一周再開

こんにちは、ポンです。

 

旅立ちのとき。半年間も手伝っていた原っぱカフェを卒業する。ここ由布院を発ち、自転車日本一周旅行を再開するのだ。


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原っぱカフェのオーナー・リュウジさんと。リュウジさんからたくさんのことを教わったり、話した。

料理の腕前が上達した。原っぱに来る前は、ほとんど料理できなかった。それが今では、唐揚げ、卵焼き、大学イモ、カレー、麻婆豆腐、おひたし、白和え、餃子など作れるようになった。リュウジさんから教わったり、自分でレシピを検索したり。原っぱでは、自分が作りたい料理を作り、お客さんに提供する。そして、その自分たちが作った料理を他のボランティアと皆で頂く。となると、自分が食べたい料理を作るので、料理に対するモチベーションも上がる。そして、必要な食材があったらリュウジに頼んで買ってきてもらうこともある。立派な設備があるキッチンで調理できる。料理好き・食べ物好きにとって、こんな恵まれた環境そうそうない。まるで天国のようだ。

あと、リュウジさんと色んな話をした。戦争、自衛隊原発、音楽、恋愛、家族、子育て等々。彼と話してる時が、楽しく心地良かった。


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バイトしてた焼肉屋さんのご家族と。すごくよくしてもらった。ご夫婦がとてもユニークで愉快なので、バカなことを言い合いながら笑って楽しく働けた。お金もしっかり稼がせてもらった。旅行中は基本的に、お金は増えることはなく減る一方だ。なので、ここで旅の資金を補充できたのは、とてもありがたい。また、料理、由布院の地元情報、霊的なことなど色んな面白い話が聞けた。


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「原っぱ号」、自転車に名前を付けた。原っぱで培った経験と心構えをもって、この先を進む。「原っぱスピリット」で行くぜ!まずは、九州を巡ってゆく。

 

あらためて。毎日好きな料理を作らせてもらい、料理を学べ、美味しい食べ物を頂け、ユニークで愛すべき人々(日本人も外国人も)に出会わせてもらった。リュウジさんと原っぱファミリーのみんな、どうもありがとう!!!

大分の山を登山

こんにちは、ポンです。

リアルタイムの今は、大雨により自転車旅は一時中断。今日は休養日。そんなわけで、ブログを更新しますかね。

 

 

 

由布院での生活も残りあとわずか。暖かくなってきたし、好きなハイキングに行きますか!ということで、旅立ち前に2つの山に登ってきた。

 

由布岳山頂でテン泊

原っぱカフェの目の前にそびえる由布岳へ、3回目となる登山。原っぱから最寄りの登山口まで徒歩10分と、良アクセス。 

15時登山開始。15時は、登山終了の目安の時間の為、下山中の登山者たちとすれ違う。しかし、俺は逆だ。登る。由布岳の頂上でテント泊をするのだ。


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登り始めは、前日からの雨の影響で湿っており、曇り。


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しかし、時間が経つにつれて標高が上がるにつれて雲が取れていき、景色が良くなってきた。風が強い。雲が速く動く。雲が眼下にある山々を越えるとき、うねり波打つ。雲海。まるで、本物の海のようだ。


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更に雲が取れ、視界が良くなる。短時間で景色が劇的に変わる。神秘的だ。凄い。

九州には古から伝わる神話がたくさんある。昔の人々は神秘的な風景や自然現象に、自然への畏怖や自然の中に存在する神々を感じたのだろう。いま自分が目の当たりにしている光景を眺めながら、そんなことを考えていた。

この日、俺は神々の気配を感じたのだ。


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山頂に着いたのは、日の入り前。もちろん、あたりには自分以外だれもいない。頂きで、夕焼けを眺める。


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西峰山頂。西峰は、中々にスリリングな鎖場がある。いまここで滑落したら、誰にも気付かれずに死ぬだろうな、と考えると恐怖心も倍増。なんとかクリア。


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西峰から望む東峰


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真ん中に由布院盆地、遠く左手にくじゅう連山。


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東峰山頂直下にてテント泊。黄昏時が好き。日は沈み、何度見ても見飽きることのないグラデーションが西の空ににじむ。聞こえるのは風の音と鳥の鳴き声だけ。静寂。自分の中もシーンとなる感覚。好きだ。

そこからの夜が長かった。風が強い。強すぎる。由布岳は独立峰なので、強風が吹くのだろう。自分のテントは、山岳用テントではなく通常のキャンプ用だ。あまりの風の強さに、テントごと吹き飛ばされるんじゃないか?と不安になるほど。疲労からなんとか眠りにつくものの、強風がテントを揺らす振動と音で1、2時間毎に目がさめてしまう。そんな不安な夜をやり過ごし、早朝日の出を拝み帰宅。

 

 

 

くじゅう連山デイハイク

くじゅう連山の久住山へ登りに行った。くじゅう連山は大分県南部にある火山が連なる山々だ。その中岳は九州最高峰でもある。

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この日は、出だしから快晴。


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気持ちの良い縦走。植生の感じが、神奈川の丹沢山地を思い起こさせる。


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GWなので、大勢の人。


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標高が上がると、背の高い植物から

岩がゴロゴロしてる岩石帯に変わる。


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くじゅう連山はその名のとおり、山がいくつもあり、色んなルートがある。


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これが目的地・久住山


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久住山山頂から阿蘇方向の景色。絶景!


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山頂で記念撮影。

 

 

 

まとめ

一生忘れない神秘的な由布岳テン泊登山。

別のルートも登りたくなるくじゅう連山。

由布院、大分での生活を紹介。

こんにちは、ポンです。

 

無事です。生きてます。今も由布院にいます。前回の投稿から、3ヶ月もブログを更新せず。その間も引き続き原っぱカフェで、元気にやってました。

 

今回は、そんな俺が今いる由布院大分県の一面を紹介。

 

 

 

由布院

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原っぱの近所にある共同混浴温泉。人生初の混浴風呂体験。「かわいい女の子が偶然入ってて、一緒にわきゃわきゃうふふする。」なんて、事は1ミリも考えていない。真面目に、文化的・民俗学的観点から混浴文化を考察したいと考えむにゃむにゃ。。。

期待に胸と鼻の穴を膨らませつつ、温泉の扉を開けた。すると、外国人のオッサンが2人で入っていた。何でやねん!


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その露天風呂傍にある、洗い場。地元の人が何か洗い物をしていた。良き風情。

 


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パン屋・オニパンさん主催のラン・ウォークイベントに参加。原っぱのメンバーで、たまに落ち葉拾いなどの雑用をお手伝いさせてもらうこともある、馴染みのパン屋さん。


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10キロRUNの部でエントリー。コースが山の中なので、アップダウンが激しい模様。


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無事完走。記録は一時間ちょっと。てか、上り坂が予想以上にキツかった!平坦な場所で走るのと坂道で走るのでは、まるで体への負担が違う。使う筋肉の部分が全く違うのだ。


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完走後のご褒美、オニパンさん特製パン!旨い。他にも、フルーツ、手作りスープやおしるこ、ジュースが食べ飲み放題。

 


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由布院の春。標高が高く寒い由布院は、桜の開花も遅め。この写真は、4月上旬のもの。


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大分市
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大分駅近くのお気に入りの本屋・カモシカ書店さん。


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店内の様子。


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お茶を飲みながら、落ち着いて本を読める

。最高!


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置いてある本のチョイスが好き。


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尊敬する写真家・冒険家の石川直樹さんの本。大分県国東半島の写真集も。原っぱにたどり着く前に、国東半島で先祖の墓参りに行ったので、国東半島にはどことなく親近感を感じる。

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ジャック・ケルアック、いつか読まねば。


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カモシカ書店に行く度に読みたい本が見つかり、好奇心をとても刺激される。


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書店の踊り場には、近所の映画館の上映作品ポスターが貼られている。文化的好奇心をくすぐられる。


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過去に蓮沼執太とU-zhaanの対談を開催し、ストリーミング配信していたりもしていた。カモシカ書店、センスいいね!

 


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そんな俺の好きなユザーンが、大分でライブ!!これは行かねば!という事で大分までライブを見に行く。


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会場はこじんまりとしていた。いいね。大きいハコより小さいハコが好き。ミュージシャンとの距離が近いから。


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左がインドの打楽器タブラ。右が打弦楽器

サントゥールサントゥールを聴くのは初めて。


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ライブは、最高っした!

インド古典音楽とマニアックなジャンル、どんなものかと思ってたけど。とにかくタブラの音色が好き。ユザーン大好き。

そんなユザーンの超絶プレイをご覧になりたい方はこちらのYouTube参考動画をどうぞ。


ヨルタモリ最終回 U-zhaanと沖仁の殴り合い SMAP 宮沢りえ

 


U-zhaan × rei harakami - cape @ 100%ユザーン vol.2


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ライブ終了後、

ユザーンと2ショット!!!

とても気さくな方でした。ますます好きになった。このようにアーティストとの交流をしやすいので、都市部よりも地方のライブの方が好きかも。

 

 

 

別府市
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人生で一番美味しいうどん!

を食べさせてくれる、日高うどんさん。


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とにかくうどんの出汁が美味。大将に訊いたら、どんこといりこからとっていると。出汁が旨すぎて、水筒に入れて持ち歩きたいくらいだ。

 


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インドカレー屋のタネさん。


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シンプルで落ち着ける店内。右は店主のタネさん。ナイスな雰囲気出てる。


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南インド風カレー。あっさりしていて、いくらでも食べれそう。このスタイルは、ネパールのダルバートを思い出させる。

面白い話を訊いた。手食(てしょく、食べ物を手で食べる)すると、箸なんかの道具を使って食べるより美味しく感じられる、という研究結果があるらしい。なぜなら、手で直接食べ物に触れる際に、脳がちゃんと食べ物を認識する。それから、口に運び舌で味わう。言うならば、手で味わい舌でも味わうから2度食べる、ということらしい。興味深い。たた皮肉なことに、先進国では、手食をする人はまず稀だ。反対に、発展途上国の方が手食は多いだろう。文明が発達すればするほど、食べ物を美味しいと感じられる機会は損なわれる。赤ちゃんなら手で食べるのに、いつしか人は道具を使い手食をやめてしまう。なんとも、考えさせられる話を聞いた。

 

 

 

このように、由布院や大分はナイスな場所が多い。好き。

極夜行 ー太陽が昇らぬ暗黒の北極を旅してー

こんにちは、ポンです。

 

今回は、近頃読んだオススメの本について。


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角幡唯介「極夜行」

 

そもそも、「極夜」とは何か?太陽が昇らぬ現象の事だ。極地、つまり北極や南極またはそれに近い高緯度地域では、一定期間太陽が地平線から上に昇らない時期がある。一日中真っ暗なのだ。昼も夜もない。この現象のことを極夜と呼ぶ。(反対に、一日中太陽が登っていて夜がない現象を「白夜」という。)

そんな唯でさえ過酷な条件の中、真冬の極寒の北極圏を1人と1匹(犬ぞりの犬)で往く。4ヶ月もの間。精神的にも肉体的にも極限状態での冒険。

これが、本書内で描かれている冒険の概要。

 

そして、この極夜の北極探検をする動機がこれ↓

 

つい数十年前の我々の祖父母の世代の、日々の生活が自然と直に結びついていた時代の猟師や農民にとっても、太陽は人間の実存にかかわる本質的な力をもって降り注いでいただろう。太陽の運行を知ることが世界を知ることであった時代が、つい最近まであったのだ。

ところが今では、太陽は人間にとってそういった本質的な存在ではなくなった。

人工的な照明、LEDやウラン、プルトニウムを利用した人工的な疑似太陽ともいえる核分裂装置等々で発生させたエネルギーに依存した現代人にとって、こうした本物の太陽は決して見ることのできない存在になってしまった。

私たちは普段太陽を見ているようで

見ていない。私たちが毎朝、会社に通勤する時に見ている太陽、あれは太陽の姿をしたニセモノだ。

(中略)

極夜の世界に行けば、真の闇を経験し、本当の太陽を見られるのではないか。

 

(本書P.24-25)

 

そんな彼の前にはいくつもの試練が待ち構えている。テントを吹きとばすほどのブリザード、姿は見えずとも存在を感じる白熊に怯え、距離感を狂わす幻惑の月光、そして犬にカロリーメイト半欠片をあげるのをためらうほどの食糧難。それらを乗り越え、永遠とも思えた漆黒の世界を照らす数ヶ月振りの太陽とは。

 

角幡さんの本の魅力は、その文章力だ。時にユーモアに富みながらも、目の前に現れる出来事や事象を事細かに捉えて感じ、それを文章に宿せる表現力。

つまりは、文が面白いのだ。圧倒的に。

日本一周中にふらりと立ち寄ったある街の図書館で見つけたこの本。前から読みたいと思っていたのに、読めずにいた。せっかくなので、と休憩がてら読み始めたらあまりの面白さに止まらない。予定を変更してその街に二泊したのも、この本を読破する為だった。

 

そんな彼の面白い文章を少し紹介。

 

私はズボンを下げてお尻をペロンと出し、早速しゃがんで行為に取りかかろうとした。ふと背後を見やると、犬がネオテニー化した可愛い顔をこちらに向け、妙に熱っぽい視線を私の臀部に投げ掛けていた。

ははーんと私はピンときた。ウンコを食いたいんだな。

(中略)

犬の食糧として1日平均800グラムのドッグフードを用意していたがそれだけでは足りなかったようで、

(中略)

私がこの日、外で用を足したのは犬の目の前で排泄してやったら、いったいどんな様子で反応するか見てやりたかったからだ。犬の期待で潤んだ視線をビリビリ感じながら、私は彼の期待に応えてやろうと盛大に肛門から排泄物を放出した。

ところがその時予想もしなかったことが起こった。犬が突然、私の背後に近づいてきたかと思うと、まだ完全にブツを出しきっていない私の肛門に鼻を近づけ、もうたまらないといった様子で穴から出てくる糞をバクバクと食い始めたのだ。それどころか、私が糞を出しきると、まだ全然足りないといった様子で、あろうことか私の菊門を慈愛に満ちたテクニカルな舌技でペロペロと舐め出したのである。

あふっ。

思わず口からはしたない声が漏れた。

 

(P.92-93) 

 

最初に読んだ時、思わず声を出して笑った。というか、読み返しても笑える。

 

もう1つ紹介。

峠から少し下ると、足元に荘厳な風景が広がっていた。

雪で塗りつぶされた広大な湿地帯の谷間が、闇夜の中、天空から照射される月の薄光により遠くまで白く発光して浮かび上がっていた。雪原はどこまでも奥に続き、闇の向こうで朧気に消えている。それは壮絶なまでに美しい。美しすぎる、美しすぎる八戸市議みたいな光景だった。あまりに幻想的かつ眩惑的な風景に私はしばし見とれた。あきらかに地球上の風景のレベルを超えており、地球以外の惑星の風景と言われても、ええそうですか、ととくに疑問もなく受け入れられる展望が広がっていた。

 

(P.214)

 

違う惑星の様な風景、とはどんなものなのだろう?それほどまでに美しく強烈な風景、なのだろうか。俺も一度見てみたい。美しすぎる八戸市議、はようわからんけど。

 

 

 

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さて、本書は「太陽」が大きなテーマだ。太陽の偉大さ。俺も、それを自分の身をもって感じられた出来事があった。

 

2016年春、俺はネパールにいた。エベレスト街道トレッキング。生まれて初めてのエベレストをこの目で見る為に、2週間ほど歩いた。エベレストを目にする前日、標高5,000m超にある山小屋に宿泊した。翌日エベレストとその脇から昇る御来光を見にカラパタール峰(標高5,500m)を目指す。翌朝、午前4時前に起床して4時半には山小屋を発った。太陽が昇る前なので、まだほとんど真っ暗だ。寒い。おまけに、高山病になりかけていたので、頭はクラクラする。呼吸が浅い。それでも、ゆっくりと歩を進めて1時間後の5時半にはカラパタールの山頂に着いた。出発した頃には真っ暗だった空が、眼前にそびえるエベレストの輪郭がわかるほどには少し明るくなっている。もう既に、沢山のハイカーたちがそこにいて、みな日の出を待っている。人がしていたのと同じように、自分も記念写真を撮る。

そこからが長かった。頂きは、暴風レベルの風が吹き荒れていた。登っている間にはあまり感じなかった寒さが、体を動かすのを止めた途端に襲ってくる。俺は持っている服を全部着込んでいた。上半身は5枚。下半身は2枚。それでも寒い。特に、体の末端である手足が恐ろしいほど寒い。手袋も靴下も二重にしていたが、まるで裸同然のように意味なかった。ふと、時計を見る。

「え、嘘だろ!?まだ、5分?」

山頂に到着してからまだ5分しか経っていない。時が過ぎるのが遅すぎる。それでも容赦なく吹きすさぶ風。

「足が凍傷になる!」

と錯覚するほどに、足が冷たい。じっとしていられなくて、体を震わし足先を動かすが、一向に暖まらない。手元の温度計を見る。-17℃。だが、恐ろしい強風が吹いているので体感温度は-25℃を下回っていたように思う。

「地球よ!もっと早く自転しろっ!」

山登り漫画「岳 ーガクー」に、こんな台詞が出てくるシーンがあるが、この時まったく同じ心境だった。

「太陽よ、早く登ってくれ!」

こんな事を思うのは、それまでの日常生活では皆無だった。やがて、東の空が白み始めて濃紺や紫など幾重にも色の層を纏いだした。

そして--------遂に太陽がその姿を表し始めた。エベレストの脇から目映い光を携えながら。それを目にした瞬間、心の底からホッとした。寒さで強ばりあがった体がほぐれていく。気温的にはまだまだ寒いはずだが、その変化は劇的だった。太陽は、物理的に暖めるだけでなく、精神的・視覚的にも、人に安らぎを与える。それほどに、あの時目撃した太陽は圧倒的な存在感だった。あの時あの瞬間、俺は認識した。

「太陽は偉大だ。」


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極夜の北極を冒険し、1日中暗黒だからこそ太陽の有り難みを終始痛感し、数ヶ月振りに目の当たりにする太陽はどんなもので、何を感じるのか?角幡さんが体験したものを辿っていける冒険記「極夜行」。オススメだ。

最近聴いてる音楽vol.2

こんにちは、ポンです。

引き続き、由布院の原っぱカフェでウーフ中。オーナーのリュウジさんが音楽好きということもあって、集まる人々も音楽好きが多い。そんな原っぱライフから、人から得たり自分自身のアンテナがキャッチした音楽をゆるりと紹介。オススメ音楽投稿第二弾。



THE YELLOW MONKEY – バラ色の日々

エモい。特に、「追いかけても追いかけても 逃げて行く月の様に」の部分。もちろんイエモンのこの曲は昔から知っていたが、今の気分にピッタリな感じ。




Nina Simone Feeling Good

この声よ!最初聞いた時、男かと思った。パワフルでカッコ良すぎ。This song "Feeling good" feeling soooo good!




Billie Holiday & Louis Armstrong - New Orleans

ニューオリンズ行って、ジャズを聴きたくなる!映画「ニューオリンズ」をたまたま見る機会があった。この動画は、その映画の1シーン。事前知識は何もなかったが、ビリーホリデーの声もルイアームストロングの演奏も演技も全て素晴らしかった!




琥珀色の街、上海蟹の朝×水星(くるり×DAOKO)Codroe mashup

こういうひんやりとした温度感の曲が大好き。




MC Miker G & DJ Sven - Holiday Rap - BBC 1986

80's感バリバリの踊れる曲。由布院のバー?で流れてて、DJに曲名を訊いてゲット。




The Jimi Hendrix Experience - All Along The Watchtower (Audio)

ジミヘン、学生の頃に聴いた時は良さが全くわからんかったが、最近この曲を聞いて「ギターかっけー!」てなった。




青葉市子 - 雨

心の安定剤。

由布院のオーガニック「言い値カフェ」、飯と音楽と人に囲まれて


こんにちは、ポンです。

 

いま、俺は最高に楽しくて幸せな毎日を送ってる!!!

ここ九州は由布院で。由布院にあるオーガニックカフェで、WWOOF(ウーフ)してただいま1ヶ月が経過。まだここにいる予定。


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由布院の目抜き通り。背後にそびえるは、シンボルの由布岳(1,583m)。

 

原っぱカフェ
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これが、おれが働いている原っぱカフェ!かっちょいい由布岳が目の前。

ここのコンセプトは、

世界各国のウーファー達のバラエティーに富んだご飯が、「言い値」で食べられる

ということ。

ここで出会ったウーファー達の国籍は、オーストラリア、ロシア、中国、マレーシア、フランス、日本。そんな彼らと一緒に働き、俺はご飯を作る。料理が上手な人もいれば、ほとんど経験ない人もいる。それでも問題ない。お客さんが料理を食べてその値段を自身で決める言い値だから。更に、いくつかの定番メニューを除いてはレシピがない。つまり、ウーファー達は何を作ろうが自由なのだ。だから、並ぶメニューは毎日変わる。とても、ユニークなカフェだ。


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原っぱの入り口。野良にゃんこが、お出迎え。


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店内。


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ある日のランチ。


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俺らウーファーも、ご飯を頂ける。由布院大分県で採れた有機栽培の作物を多く使ってるのもあって、

めちゃくちゃ美味しい!


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お代箱。ここに、お客さんがお代を入れる。


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たまーに、ケータリングの注文も。


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皆で記念撮影。


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キッチンの様子。



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ウーファーはいつでも露天風呂タダで入れる!由布岳を見ながら温泉に入れるなんて、最高すぎる!

 

俺が作った飯

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鶏ムネ肉のピリ辛ソースがけ。さっぱりピリッとしてて、飯がすすむ。


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大根の漬物。


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鶏ムネ肉のオーロラソース和え。オーロラソース最強。てか、オーロラソースと聞くと水曜どうでしょう大泉洋を思い出してしまう。


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ケールチップス。ほんのりした苦味と塩気で、酒の肴に良さそう。

 

他にも、唐揚げ、卵焼き、カレーライス、きんぴら、大学イモ、菜っ葉のおひたし、里芋の煮物なんかを作ったりする。

 

ウーファーたち
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オーナー、その友人の方、俺らウーファーや常連客の方と皆で人狼ゲーム。


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シンちゃん。ここ原っぱでの親友。思いやりがあり、頭が切れ、音楽に造詣が深いナイスガイ。オーストラリアと日本のハーフ。喋りすぎが珠に傷(笑)彼とは、いつもお互いに冗談を言い合って、笑い合う。時に、人生や戦争についての真面目な話もする。


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ジュンコさん。シンちゃんママ、メキシカントルティーヤを作る、の図。

世界を飛び回るCAさん。パワフルでチャーミング、ちょっぴりおっちょこちょいが珠に傷(笑)とても素敵な人。


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日本男子とロシア女子のカップル。これから大分県内で農業を始めるそうだ。彼らの自然体なライフスタイルと愉快なユーモアセンスが好き。応援してるぜ!


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ジャムセッション

オーナーが音楽好きなので、お店に来る人々も自然とそういう人たちが集まってくる。ゆる~い感じで、音楽を楽しむ。f:id:sailingday0111:20181226163425j:image 

皆で、イタリアンレストランへ。

ウーファー達とは英語で会話する。なので、本当に良い英語の勉強になる。いま、自分史上最も英語が流暢に喋れている。それもここのおかげだ。ただ、もっと上手くなりたい。

 

 

 


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猫にモテモテ。いつも店の前でゴロゴロ。お客さん呼んでな、招き猫たち!


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ちょこん。


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すやすや。


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キリッ。

 

由布岳
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夕陽に染まる由布岳


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朝霧に煙る由布岳。その姿は、思わず目が潤む程に神秘的。


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由布岳へハイキング。

のっぱらのくすんだ黄、溶岩の黒、森の緑、ゴツゴツした由布岳の灰色たちが織り成すコントラストが、とても印象的。


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山頂直下のコル(鞍部)。実は、双子峰。


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雲一つない快晴に、その雄姿がよく映える。


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由布岳山頂。


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山頂から南西方向を望む。真ん中から左にかけてある山々は、九重連山


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南東方面の展望。向こうに見える山は、宮崎県のもの。こうして高い所から見渡してみると、九州は広大で山深いことに改めて気づく。

 

オーナー・リュウジさん

我らが原っぱカフェのオーナー・リュウジさん!

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彼は、器の大きい男だ。その優しさと慈愛は、まるでガンジーマザー・テレサの様だ。割と本気でそう思ってる。彼のスタイルはとても自然でニュートラル。皆、その穏やかな人柄に触れて原っぱに集まってくる

 

 

 

まとめ

ここに来て、学んだ気づきが2つ。

①「よく食べ、よく働き、よく笑い、よく寝て、よく生きる。」

②「他人や物事に感謝すればするほど、その人自身はより幸せになれる。」

 

そして、もちろん料理の腕前も自然と上がる。ほぼ毎日調理するから。

 

原っぱで、俺は笑う。腹を抱えて笑う。皆と笑いあう。時には涙が出るほどに。こんなに心の底から笑ったのは、いつ以来だろう?そして、原っぱに来てからより自分らしく自然体でいられるような気がする。

面白くて、クレイジーで、ユニークで、素敵な人たちに次々と出会える場所。それが、原っぱカフェだ。

九州へ

こんにちは、ポンです。

 

久しぶりの更新。てか、自転車日本一周や世界一周旅行してる旅人で、毎日ブログをUPしてる人がいるけど、その労力は凄いと思う。性に合わないし、俺には出来ない。

 

さて、前回の山口でのWWOOF(ウーフ)を終えた俺は、九州を目指す。

 

下関(山口)
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魚介類を販売している唐戸市場


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市場の内部。 


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韓国などのアジアからの観光客で賑わっている。


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お寿司がバラ売りで売られている。1つ100円~から。


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下関名物のフグ。さっぱりしていて、食べやすい。


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関門大橋。手前側が本州(山口)、対岸が九州(門司)。


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関門大橋を下から見上げる。


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源義経と平ほにゃらら(名前忘れた)。そう、ここは源平合戦の舞台となった壇之浦


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関門トンネルで、いざ九州へ!関門大橋は車専用で、自転車は通行不可。


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自転車は通行料20円。いや、もうだったらいっそのこと無料にしてくれないかい?


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エレベーターで地下へ。関門トンネルは海の下を通るトンネル。自転車漕ぐのはNGなので、押して歩く。九州側の出口まで15分ほど。


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九州上陸!

 

門司(福岡)
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「日本一周してるんですか?」

エレベーターで地上に上がるや否や、おじさんに声をかけられる。聞けば、日本一周チャリダーを見掛けては声をかけているらしい。そして、差し入れをあげているらしい。俺も頂いた。ありがたや!俺は心の中で、彼を門司エンジェルと呼ぶことにした。

 

俺「今年で何人くらいのチャリダーに会いました?」

エ「160人くらいかな。」

俺「え!そんなに。2日に1人は会ってますね!でも、どうやって探すんですか?」

エ「Twitterやインスタで検索して、この人もうすぐ来そうだなーて目星をつけて、ここで待ち構えるんだよ。」

 

。。。門司エンジェル、すげぇ!

 


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その差し入れ。


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九州の地図まで。門司エンジェルさん、ありがとうございます!


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門司エンジェルと別れて、福岡県を南下していく。走っていると、お腹がぺこぺこになってきた。はよ昼飯、はよ昼飯!九州と言えばやっぱとんこつラーメン!なんて考えいたら、完璧に舌がとんこつラーメンに。そこで、たまたま見つけたラーメン屋へ入る。


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メニューを見ると、ラーメンには何味か書いてない。九州ではラーメンといえば、とんこつということだろう。

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運ばれてきたラーメン。シンプルな見た目で、いい感じ。一口食べてみると、

「!」

とんこつラーメンなのに、クリーミーであっさりしている。餃子もモチモチ。

う、う、旨い!!!

箸が止まらない。替え玉まで頂き、スープまで全部飲み干す。余は満足じゃ。状態。近頃は年を重ねて、こってりのとんこつラーメンは敬遠していた。でもここのラーメンはとてもあっさりしていて、食べやすい。たまたま入ったラーメン屋でこのクオリティー。九州のラーメンへの情熱、凄まじい。

店のおやっさんによれば、福岡県のとんこつラーメンはあっさり味の久留米系とこってり味の福岡系に分かれるらしい。更に、熊本のラーメンは福岡系を越えるこってり味とのこと。ここのラーメンは、久留米系。

じゃ、俺は断然久留米ラーメン派!