鳥取の旨い飯
こんにちは、ポンです!
しばらくブログを更新できていなかったのは、逃亡犯と一緒に逃げ回ってたから。
さて、記憶を手繰り寄せてブログの続きを書いていこう。前回は、京都だった。その京都から国道9号線を西へひたすら走り、兵庫県北部を通り、着いたのは山陰地方の玄関口・鳥取県。
鳥取砂丘は、遠くからチラ見しただけ。去年、モロッコでサハラ砂漠を見た。それと比べると鳥取砂丘は勝てないだろうと思ったので、行かずにパス。
ここ鳥取は、コナンの作者の出身地。
阿笠博士。
博士でかすぎ、少年探偵団の五人が乗るスペースないじゃん笑
コミックの裏表紙のやつね。
鳥取のシンボル、霊峰・大山(だいせん)。大山といえば、関東出身の山好きは大山(おおやま、神奈川の丹沢山地の山)と読んでしまう。が、これはだいせん。
ポスターで見かけた大山。かっけー!白く険しい岩稜は、アルプスのようだ。標高1,700mと、西日本の山では最高峰クラス。登ってみたいねぇ。
米子
鳥取の西の端、島根県との県境にある街。ここで、回転寿司屋・寿司みなとで昼飯を食べる。複数の知人、友人から「米子に行ったら、寿司みなとへ行け!」とお勧めされていた。米子から北へ20キロにある境港で取れたての魚介が食べれるから、と。こりゃ、行かないわけはいかん。
とても新鮮で美味しかった。特に、サーモンはとろけるような舌触りで絶品。
ところで、寿司て一杯食べても中々お腹いっぱいにならんよね。12貫食べてようやく満足できた。
米子に来たのは、人に会う為。米子にあるベジタリアンレストラン・日々の糧、オーナーのハニーさん!カナダのオーガニックタウン・ネルソンで、友人を介して知り合った。エネルギッシュな雰囲気が素敵。
内装は、木目で明るい雰囲気。
メニュー。
せっかくなので、お昼ごはんに玄米定食をいただく。
チンジャオロース的な?ピーマン、パリパリしてめちゃうま!野菜は、ハニーさんの家で育ててるのを毎朝収穫してきてお店に出す。採れたて野菜バンサイ\(^o^)/
オムレツ。中身は、じゃがいもとトマト、だったかな?アカン、はっきり覚えてない。。ブログは、すぐに書かなきゃだめだね。これも、旨かった。
普段見かけないような雑誌が、店内に。
ハニーさん、スタッフの皆さん、美味しいごはんごちそうさまでした!
京都、来るたびに発見がある街。
こんにちは、ポンです。
大阪をあとにし、次の目的地・京都へ向かう。道、平ら!漕ぐのめっちゃ楽。紀伊半島の山々を越えてきた後では、大阪平野など楽勝楽勝。
京都市内(京都)
京都に来るのは、これで5回目。メジャー所はだいたい見たので、今回は何しようか?ま、そこらへんも行き当たりばったりで。ちなみに、好きな神社仏閣は上賀茂神社と南禅寺。
鴨川。あれ?水、こんなキレイだったっけ?これなら、全然泳げそう。
鴨川は、憩いの場になってる。京都駅から徒歩圏内で、こんなまったりできる場所があるなんて、東京じゃ考えられない。羨ましい。
お気に入りのゲストハウスCOMPASSにて。前回宿泊してとても良かったから、今回もここで。ここのゲストハウス、面白いのはママ(左)、パパ(右)とゲストに呼ばせたり、毎晩スタッフのみんなが飲み会をやってるんじゃなかろうか?と思わせるアットホームな空気感。
みんなで、酒やお菓子をシェア。そして、語らう。
ナイスガイなオージー(オーストラリア人)。
なんと、宿泊客全員に手書き(!)のイラストをプレゼント。凄い手間暇かけてる。
ありがとうございました!また来ます。
お次は、マンガミュージアム。こんなんあるの知らんかった。ゲストハウスのスタッフの方にオススメされて来てみた。
中には多くの漫画がある。
ジャンプのバックナンバー。
昔の漫画も。藤子・F・不二雄、手塚治虫、石ノ森章太郎ら巨匠たちの漫画も読める。
来場者の漫画風似顔絵。漫画家の人がいて、イラストをお願いできる。俺も欲しい!でも、荷物になるから諦めた。。
パソコンで漫画を描くコーナー。
最近読み進めてる漫画は、「ゴールデンカムイ」。北海道が舞台の財宝探し話。アイヌ文化が事細かに描かれていて、アイヌ語、狩猟、伝統料理、など作者の人はどうやってこんなに取材したのかと思うほど、リアル。ギャグパートも笑える。
漫画をまったり読めるスペース。
紙芝居!懐かしいな。子供の頃に一、二回見た記憶があるんようなないような。
彼女が紙芝居師。その口演(彼女曰く、公演でなく口演)は、「驚愕」の一言。まずは、彼女から紙芝居を使ったクイズを出題する。前列に座っている子供たちの心を掴みにかかる。物凄い彼女のマシンガントーク。喋りのキレが半端ない。子供たちはあっという間に、彼女にのせられて大きな声でクイズに答えていく。次に、大人だ。一般の大人なら羞恥心が邪魔して遠慮してしまうものだが、彼女はおかまいなしに大人をも巻き込んでいく。大人たちもそれにのせられていく。場の空気が暖まったところで、メインの紙芝居をやる。その手腕は、鮮やか。
外国人のお客さんが何人かいた。ハローや簡単な文章は英語で説明して、あとは日本語で紙芝居。それでも、外国人に伝わってそうで彼女のパフォーマンスを見て笑っていた。口演中、老若男女国籍も関係なくみんな笑っていた。彼女のパワーがあまりにも凄まじいから、正直いうと俺は感動して目がウルッとしてしまった。
口演の最後、彼女は外国人客に向けてこう言う。「サンキュー!」、「メルシー!」、「スパシーバ!」アイルランド、フランスとロシアのお客さんに「ありがとう!」とそれぞれの言語で言ったのだ。まさに、エンターテイナー!
良いもの見せてもらった!ありがとう。
彼女のブログはこちら↓気になる方はどうぞ!
http://blog.livedoor.jp/ikkyu_y/
Nabowaの達くんと再会!Nabowaは、カフェに合いそうなまったりテイストからバッキバキのジャムサウンドまで、懐の深い京都のインストバンド。フジロックや朝霧JAMに出演したり、最近はBRAHMANのTOSHI-LOWとコラボ曲をリリースした。俺が、昔に勤めていたCD屋でNabowaに遊びに来てくれた事もあった。
そのよしみで、お宅に泊まらせて頂けることに。更に、ご飯までご馳走になってしまった。。達くん、ホンマにありがとう!おおきに!
ちなみに、Nabowaのオススメ曲はこちら↓
Nabowa | きょうの空 (Official Music Video)
その達くんから、「面白そうなイベントあるよ。」と教えてもらい、「村おこし」というイベントに行ってみた。京都大学の吉田寮主催で、寮の敷地内で開催。
吉田寮は、築100年以上の歴史と伝統ある学生寮。それが、いま存続の危機に瀕している。何かと過激や思想的な言動が多い吉田寮を煙たがっている大学側×寮の存続を願う学生側、という構図のようだ。なんか、70年代の学生運動みたい。
ほー、寮費は月30000円か。。。と、よく見たら、年30000円!安っ!
吉田寮の見学ツアーに参加して、気になる寮の中を探検。中は、カオスだった。「整理整頓」という概念を知らないという程に、物が散乱していた。また、ガスコンロには黒い燃えカスがびっしり積もっていた。でも、こういう環境で友達や先輩後輩と共同生活してみたら案外慣れるかも、とずぼらの俺は思った。寮内の写真は無し。理由は、彼らのプライバシーだから。
村おこしの様子。食べ物、音楽ライブ、ワークショップなどがある。吉田寮の寮生が寮を存続させるべく、外部の人に寮の存在を知ってもらい存続の署名やカンパを募ろう、というのがこの村おこしの主旨。
奇人、変人しかいねぇww
フジロックを思い出す雰囲気。
イベント参加者の大多数は現役寮生ではなく、OBOGや外部の人と思われる。
PAが酔いつぶれてるの、初めて見た笑
マテ茶!南米で広く飲まれていて、サッカーのバルセロナのメッシとスアレスも、マテ茶をきっかけに仲良くなった、とかなんとか。
専用のカップに入れて、ストローで飲む。
その吉田寮の入口。中に寮生と思わしき人がいた。今風におしゃれしてる子から、セーラー服を着た男子や、まわしを巻いてシコを踏む相撲男子など、やっぱりカオス。。京大生、やはり天才と奇人は紙一重、か。でも、ちょっと話してみたいけど。
別のゲストハウスにて、コリアンガイとフレンチガールと。
悪天候と京都をもっと探検したいという思いから、もっと京都に留まることに。
英語が少し上手くなった気がする。たくさんの外国人観光客かいて、仲良くなれる機会かある。英語を話せる機会かあったから、かな。でも、少し話せるようになると、もっと上手くなりたい、という欲がでる。その繰り返しで、物事を習得していくのだろう。
さて、翌日はそのコリアンガイとフレンチガールと一緒にコーヒーを飲みに行く。隠れ家的なカフェ。
マスターの無駄のない動作に、思わず見入る。
スタンディング形式。
良い雰囲気。
今回も、京都は最高だったなー!とこれで終わるかと思いきや。。
あれ?なんか、腕が痒いな。蚊かな。でも、それとは痒さの質が違うな。あと、首や耳、足も痒い。ま、まさか、これは。。出たよ、出やがったよ、ヤツが。旅人に恐れられる南京虫が。
以下、ネットからの参考画像(閲覧注意)
南京虫の卵(参考画像)
南京虫の成虫(参考画像)
刺された痕(参考画像)
南京虫またはトコジラミ。刺されると、ホンマにめっちゃ痒い!蚊なんてかわいいもの。激烈な痒みが一週間続く。更に、恐ろしいことは、その高い繁殖力。あなたの着ている服やバッグに住み着き、そこで卵を産む。それらが孵化したら、、もう手が付けられない。服、バッグ共に乾燥機などにかけてやつらを殺す。(南京虫は熱に弱い。洗濯機にかけるのは無意味。)おぉー、これ書いてて悪寒がしたよ。そして、近年外国人観光客の増加により、日本でと増えている様子。
俺のベッドをサササッと走っていた悪魔の虫を発見。反射的に指で潰したら、俺から吸ったであろう大量の血がプシャッと。
痒い。でも、今回は刺された箇所も少なかったし、まだマシ。刺されるのは、今回で5回目。ニュージーで1回、カナダで1回、スペイン(サンティアゴ巡礼)で2回。サンティアゴ巡礼中、何故か他の日本人巡礼者はほぼ無傷で、俺だけ2回も刺されるはめに。俺の体から引き寄せるフェロモンでも出てんのか?
効き目抜群のジェル。サンティアゴ巡礼中に買ったもの。念のため、持ってきとておいてよかった。
これを読んでいるあなたに1つ忠告。南京虫は、他人事ではない。あなたの身に降りかかる可能性はある、という事。宿泊しているのが3つ星ホテルだとかなんだとか関係ない。だって、他の旅行者が持ち込んじゃうんだから、その服やバッグと一緒に。ホテル側にとってみたら、防御策はない。宿泊業界では、南京虫はとても恐れられている。
その南京虫事件の同日、京都を出発したらタイヤがパンクした。この旅、初めてのパンク。避けていても起こってしまう、パンク。
道具はあるので、何とか自分で修理してみる。
何を隠そう、自分でのパンク修理は初。
2時間かかったが、何とか修理できた。よっしゃぁ!と思ったのも束の間、あれ?ブレーキが効かない。。?パンク修理の際、ブレーキのワイヤーにダメージを与えてしまい、ブレーキを壊してしまったのだ。はぁ。ため息をつきながら、結局自転車屋さんに行き、直してもらう。
ま、こんなトラブルも旅の一部。トラブルも楽しむ!くらいの気概じゃないとね。
京都は面白い街だ。全部の路地も歩いたろうか!て思うほど、来る度に新しい発見がある。
岸和田で、だんじり&粉ものを堪能
こんにちは、ポンです。
台風をやり過ごす為、、てこのフレーズ何度目やねん!今年、台風多すぎ。てか、台風21号強烈すぎ!!家、吹き飛ぶかと思った。いままで体験したことのないような激しい暴風雨やった。ここ岸和田も被害がかなり出てるようで、心配。。
さて、プレイバック。
そう、岸和田に到着。
岸和田といえば、だんじり!奇しくも、試験曳き(リハーサルみたいな)の日とかち合ったので、だんじりが見れる。
だんじりの構成。
リハーサルみたいな、といえどこの人手。だんじりする方もガチでするらしい。
観客もマジや。
これ何ぞ?だんじりから守る為の策。
至るところに。岸和田には、なんと「だんじり保険」なるものもある。
威勢の良さそうなおじさん&おにいさんたちがそこかしこに。
そして、だんじり登場。
スピードをつけて、カーブを曲がる。
決まった!だんじりがハイスピードで街角を直角に曲がることを、「やりまわし」という。
こんなS字コーナーも行っちゃう。ここは、見せ場スポットの1つ。
近くで見ると、迫力ある。
あと、大阪といえば、「お好み焼き」!これは、中華麺が入ってるモダン焼き。(広島焼き)
一味をかける。衝撃!関東ではかけないから。と地元の人に言ったら、逆に驚かれた。かけへんのかい!と。
岸和田に来た理由は、人に会う為。カナダのバンフで知りあいになった方と再会。
ところで、このヘラの形おもろいなぁ。食べやすくなる工夫とかか。知らんけど。
次は、たこ焼き。10個200円て安っ。
どうせ安いだけちゃうんけ?と思って食べたら。ん?ウマイやん!旨味を感じるソースと、カリッとした皮、美味しい。こんなん知ったら、銀だ○なんて高くて行けない(8個580円て。。)
関西うどん!ダシが利いてて、美味しい。汁まで全部飲めちゃう。
ちなみに、関西の人に言わせると、関東のうどんは「辛い」そうだ。しょっぱいて意味。俺は、両方好きだよ。
またお好み焼き。これは辛子がかかってる。これも、関東ではやらんなぁ。
英語学習塾で小学生たちと。彼女が塾を経営してるので、特別ゲストとして登場。みんなで自己紹介したり、ゲームしたり。そして、お宅にも泊めさせて頂いた。ありがとうございます!
大阪の子供は、モンスターや。そして、容赦ない。そない「おじちゃんおじちゃん」連呼せんでも。。ミッキーマウスの中の人、ともいじられる。ま、元気があってよろしい。
紀伊半島ステージ終了
こんにちは、ポンです。
最近、公園や広場を見かけると水とトイレがあるか探して、野宿てきるかどうか判断してしまう癖がついてしまった。
では、プレイバック。
本州最南端・潮岬を後にして、次の目的地は高野山。
田辺市(和歌山)
ここ、田辺市はスペインのサンティアゴ市と、姉妹都市!知らんかった。サンティアゴといえば、サンティアゴ巡礼。はいはーい、俺それ去年歩きました。
そして、田辺市といえば熊野古道。近年は外国人に人気で、こんなパンフレットが。確かに、外国人をよく見かけた。
証明書。両方とも巡礼を達成するともらえる特別仕様。
高野山の僧侶も何かしたらしい。
これらを見て思ったのは、「熊野古道歩きたい」ではなく、「サンティアゴ巡礼をまたやりたい!」てこと。
有田川町(和歌山)
龍神スカイラインを経て、高野山を目指す。新宮~潮岬~白浜~田辺と紀伊半島の海岸線を走ってて思ったのは、「もううんざり。。」前にも書いた通り、海岸線沿いでもアップ&ダウンが激しくて精神的に辛い。更に、キレイなはずの海の景色を見ても特に感動しない。個人的に海より山の方が好きなのだ、山登り好きだけに。これを見て気を悪くした方がいたら、ごめんなさい。でも、これが俺の率直な感想です。
という訳で、山の稜線を縫うように走る龍神スカイラインへとハンドルを向ける。
あらぎ島。有田川町のシンボル。日本の棚田百選に選ばれている。いいなー、やっぱり緑は落ち着く。
龍神村(和歌山)
龍神スカイラインに上るまでの坂道が急すぎて、ふくらはぎがパーン!て爆発するかと思った。しんど過ぎて、道の写真を撮る余裕なし。
ルートはこんな感じ。
獲得標高1,000m以上。上りきった時は、マジでヘトヘト。。登山の1,000mよりも、自転車で1,000m上る方がきつい気がする。もちろん、コース、荷物の重さ、気温、など条件が違うので単純に比較はできないけど。
本日のキャンプ地。標高1,200mなので、夜になると冷えて肌寒いくらいだ。快適。下界の蒸し暑さが嘘のよう。
龍神スカイラインからの景色。和歌山県は、本当に山が多い。県の面積の4分の3は、森林というから驚き。
高野山(和歌山)
遂に来た、高野山。前から来てみたかったのだ。友達に勧められたのもあり、最近は外国人観光客が沢山来ていて面白そうだ、こりゃ行くしかない、ということで。
奈良の黒滝村のおばちゃんたちと再会!俺が高野山に行くと連絡したら、じゃ、私たちも行く、となり一緒にお参り。
三本の松の葉を見つけると、ご利益があるそうな。四つ橋のクローバー的な感じか。
目を皿にして、三本松を探すおばちゃんたち。そんな簡単に見つかるんかいな?と思いつつ俺も探してたら。。あ、あった!見つけた!簡単に。見つけた三本松をおばちゃんにあげる。お世話になってるお礼に。あ、写真撮るの忘れた。
奥の院。
ここには数え切れないほどの沢山の墓がある。大企業の慰霊碑もある。シロアリの墓というのもあった。どういう経緯で、建てられたのか気になる。
翌朝早起きして、坊さんの朝のお勤めを見に行く。朝の凛とした空気が心地よい。お堂に着き、お坊さんたちのお経を聞く。声が低く静かなお堂の雰囲気と相まって、瞑想的だ。お経を聞きながら目を瞑り、考え事をする。ふと、疑問に思っていた「なぜ高野山に外国人観光客が押し寄せるのか?」の答えが見つかった。答えは、簡単だった。宗教だ。その国のお国柄をよく表すものの一つに、宗教がある。その特徴は、祈りの対象(仏様、大仏、観音様)、建造物(お寺、神社)や所作(お経や念仏、立ち振舞い)なんかに見てとれる。そして、そういうのを見て、彼ら外国人は何かを感じたり思ったりするのだろう。かつて、俺がミャンマーの敬虔な仏教徒や、パリのモスクのイスラム教徒を見て、美しいと思ったように。ここ、高野山ではそういう光景をたくさん目にすることができる。京都、奈良、鎌倉、日光なんかが人気なのも、同じ理由なのだろう。
宿泊したゲストハウス。洗練された雰囲気。
スタッフは親切、いろんな旅人が集まり皆で話ができる良い場所だった!やっぱ、ゲストハウスはこうでなきゃ。中でも印象的だったのは、日本人女子とイタリアンガイの二人組。二人ともドイツ在住で、女子の方はピアノの勉強、男子の方は俳優をしているという。女の子は、英語が上手いだけでなくドイツ語も喋れる。しかも、気遣いできる素直ないい子。色々、刺激をもらえた。イタリアンガイは、少し不思議な空気を帯びたヤツ。教えてないのに、俺の名前を当ててみせた。「宿泊名簿でも見たのか?」と訊いたら、「いや。Instinct(直感)だ」と答える。Seriously!?どことなく、サンティアゴ巡礼者にいそうな、スピリチュアルな男だな、と思った。
このゲストハウスだけでなく、時にはバス停で、時にはカフェで、旅人たちと出会いお喋りした。ここ2週間くらい、人との出会いやトークがなくて何だか残念だなーと気落ちしていた。そんなところに、沢山の出会いがあった。高野山自体に、何か引き寄せる力があるのかもしれない。
紀伊半島で走ったコースは、だいたいこんな感じ。どこから紀伊半島というのか知らんけど。一周まではいかなくても、紀伊半島"半周"くらいはしたのかな。伊勢は、前に伊勢神宮行ってるので、今回は行かず。
紀伊半島のまとめ
紀伊半島の自然を満喫&坂道に殺される
こんにちは、ポンです。
台風をやり過ごすため、停滞中。今年、台風多すぎやろ。
では、プレイバック。
天川村(奈良)
川、きれい!とんでもなくきれい。「奈良南部にある山奥の秘境感はヤバい。」という情報をネットで見かけたことがあった。それ以来気になり、一度来てみたかったのだ。
村のど真ん中を流れる川なのに、この透明度!なにやら美味しそうな魚がいっぱい泳いでる。じゅるり。
川遊び、せずにはいられない。水はひんやりと冷たく気持ちいい。連日の猛暑で火照った体を冷やすのに、ちょうどいい。
みたらい渓谷。村の奥にある景勝地。トラック大の岩がゴロゴロしてる。
観光客で賑わう。残念だったのは観光客のマナーだった。この渓谷に通ずる車道はとても細く、車がなかなか行き違えず渋滞が頻繁に起こる。そうすると、イライラし始める観光客たち。車を誘導する係員のおっちゃんにまで、罵声を浴びせる始末。酷い。きれいな自然と醜い人間たち、の対比が皮肉。
しかし、景色だけでいうならこの旅でもトップクラスの美しさだった。
地獄の峠越え。
天川村の自然を楽しんだ翌日、和歌山県方面へと抜ける為に、標高1,000mの峠を越える。朝から雲行きが怪しく、雨が振りだす。すぐにどしゃ降りの大雨になる。この地域は、もともと雨が多い。年間降水量が5,000mm(!)とも言われ、日本で一番雨が降る大台ヶ原の近くなのだ。
大雨×急坂。しんどい。めっちゃしんどい。「堂本剛の正直しんどい」。奈良県だけに。峠を登りきった時は、足はパンパン、体はびしょ濡れ、でボロボロの状態。写真は、この日唯一撮れた写真、峠の頂上。
この日のルート地形断面図。急坂が続き、足がパンパン。
ルート地図。
その後しばらく走ると、和歌山県に突入。人生初の和歌山。
北山村(和歌山)
ここは、日本で唯一の「飛び地」の市町村。周りを三重と奈良に囲まれているが、行政上は和歌山県。その理由は、昔盛んだった林業にある。山だらけの村は木が豊富で、材木を筏に乗せて下流にある和歌山県の新宮市にまで運んでいた。明治時代になり、廃藩置県で北山村はそれまで結び付きが強かった新宮がある和歌山県に編入した、ということだ。
急峻なV字渓谷を流れる川。
観光客向けの筏下り。(北山村のHPから)面白そうなのでぜひやりたかったけど、生憎満席でできず。残念。。
熊野川町(和歌山)
うひょー!!川、めっちゃきれい。重要なことだから、もう一度言う。
川、めっちゃきれい!!!
この川は熊野川。
ここでも、泳ぐ。流れが早い。流れに逆らって泳いでみるが、早くてすぐ流されてしまう。
ポカリのCMが思い出された。脳内BGMは、ミスチル「未来」。
碧い川、緑の山々。美しい。もう言うことはない。
川はくねくねと曲がりその度に景色も変わるので、走っていて楽しい。
熊野川は、この旅のハイライト。
走っていて、一番気持ち良い区間だった。
潮岬(和歌山)
山を越え、川沿いに下ると、海に出た。
紀伊半島の坂はエグい。海岸線沿いでも山と海がすぐ近くなので、アップ&ダウンばかりだ。登り坂がずっと続くより、こっちの方が精神的に辛い。やっと登りきった!と思っても、またすぐ次の登り坂&登り坂。。めっちゃしんどぉ!!
来た、本州最南端。潮岬。
100年以上前、トルコの船が遭難したときにここの住民が船員たちを救助した。「トルコ人で親日家が多いのは、むかし船が難破した時に日本人が助けたかららしいよ。」という話を旅人から聞いたことがあった。そうか、潮岬のことだったのか。
本州最南端の夕陽。夕陽をじっくり見たのは久しぶりだ。去年、スペインのサンティアゴ巡礼のフィニステーラ岬で見て以来だ。
他にも何人か夕陽を見に来ていたが、写真を撮って少し見ただけですぐ帰ってしまった。なので、一人夕陽を眺める。
灯台に灯りが点く。
奈良の山村の人情
こんにちは、ポンです。
引き続き、奈良県をゆるゆると南下していく。
長谷寺
桜井市にある山寺。鎌倉の長谷寺とここの長谷寺は関連がある。というのも、ここの観音様に使われている御神木が、鎌倉にどういうわけか流れついて鎌倉の観音様を造られた、という言い伝えがある。だから、両寺の観音様は似ているそうだ。ちなみに、長谷寺というのは全国にいくつもあるらしい。
うぉー!!超かっけー!
めっちゃ良い雰囲気。
本堂にある舞台からの眺め。
本堂内。
ここ桜井市は、そうめんが名産。三輪そうめん。他のそうめんより、こしがある感じがする。旨い。
黒滝村
吉野川を渡り、奈良県の中部へと入っていく。中部~南部は、山深い。急坂を登っていく。キツい。
道路のすぐ脇を流れてるのに、川遊びしたくなる透明度。ただ、よく見るとポイ捨てされてたゴミが散見された。観光客が捨てていくらしい。悲しい。
人口700人程の黒滝村、唯一のキャンプ場。
キャンプ場内。
キャンプ場の裏手には、川。緩やかな流れで深くもなく、家族連れで賑わう。
流れで、キャンプ場のお手伝い!
このキャンプ場に泊まろうと思ったら、お盆休みの為にあいにく満杯。しかし、バイク乗りに手厚くしてあげる、というご厚意で特別に敷地の隅に泊めて頂ける事に。ありがたい!そんで、ひとごこちついてスタッフのおじちゃん、おばちゃんたちと話していたら。。。
夕食もご馳走になってしまった!!天ぷらとおにぎり。ホンマ、ありがたい。
しかも、またまた流れでおばちゃんのお宅に泊めて頂くことに!!!感謝。
という訳で、タダ飯とタダ宿の代わりに、キャンプ場のお手伝いをさせて頂くことに。お客さんの車の誘導や、チェックアウト後の清掃など。
写真は、スタッフの方とそのご親族。お子ちゃまたちと川遊び、虫採り、ババ抜きやシャボン玉で遊ぶ。
スタッフの方々にも、すごいよくして頂いた。
夕食の野菜カレー。うまうま。
はぁぁぁー、めっちゃかわいい!おばちゃんの飼い犬・金太郎。
柴犬は、全動物の中で一番かわいい
と思っている。金太郎を連れて散歩も行かせてもらった。つぶらな瞳、ツヤツヤの毛並み、フリフリのお尻、あー、もうたまらん。。食べちゃいたい。
犬の散歩なんて、じいちゃんの家にいたワンコ以来だから25年ぶりぐらいやん。。
おばちゃんの朝食。魚、肉、キノコ、野菜、米、牛乳て。。バランスよすぎるし、旨いし、涙出そうなんやけど!
お米は、茶粥。茶粥とは、ほうじ茶で煮るお粥で奈良や和歌山で食べられる。さっぱり味。夏バテによさそう。
おばちゃん!結局、3泊もお世話になってしもうた。。
キャンプ場のみんな、おばちゃん、ホンマにありがとうな!
ところで、関西弁て響きがマイルドで親しみやすい、と感じる。
「ホンマに?にいちゃん、スマンなぁ。」
「おおきに。また来てや。」
「そんなようけ食べれへん。」
標準語なら「お前、バカ。」
な冷たい響きも
関西弁なら「あんた、アホやなぁ。」
となる。
そんな俺のお気に入り関西弁フレーズは、
「そんなこと、ようせんわぁ。 / 言わんわぁ。」
関西弁圏の三重県に入ってから10日以上、土地の人々の会話を毎日聞いていたら関西弁がうつってしまった。
だから、自分の関西弁を採点してもらおうと、おばちゃんにお願いした。
おれ「なぁなぁ?あんな、俺の関西弁を採点してくれんか?」
おばちゃん「ええよ。やってみ!」
おれ「「・$」(>→"):・)]!』→
どや!?」
おばちゃん「20点やな。」
奈良で、神社仏閣が好きな理由を考える。
こんにちは、ポンです。
旅に出てから20日程が経った。もうそんな経ったかというのと、まだ1ヶ月もないか、という感じ。時間の感覚がよくわからなくなっている。
では、プレイバック。
奈良(奈良県)
古民家が多くある街並み、良いわ。奈良を訪れるのは、15年ぶり修学旅行以来。当時は、東大寺と法隆寺の印象くらいしか残らなかったけど、今回はいかに。
奈良といえば、鹿。奈良公園付近は、鹿だらけ。
鹿の写真を撮りまくる観光客。外国人、特に中国人が多い。欧米人は、そこまで興味ない模様。
鹿に攻撃される観光客を沢山見た。それでも、めげずに写真を撮りに鹿に近づく人たち、という構図。
東大寺
南大門。
木造建築、落ち着く。
本堂。その巨大さに圧倒される。
大仏。なにもかもスケールがでかく、口を半開きにしてしばし眺める。高校の修学旅行の時は、こんなに印象は残らなかった。
楓?の葉を下から見上げる。
不思議な模様。
二月堂
落ち着く、ここ大好き。東大寺のそばに、こんないい寺があったなんて知らなかった。
山の中腹にあり、展望がいい。
奈良市を望む。
座ってホッと一息。風が心地良い。
ひっそりとした陰がある雰囲気、好き。
休憩所で、水やお茶を飲めるのも嬉しい。
平城京跡にあるカフェの本棚。いい本のチョイス。
パウロ・コエーリョ、モーターサイクル・ダイアリー、石川直樹さん等々、サンティアゴ巡礼や旅好きの心をくすぐられる本ばかり。
気になる本をピックアップして読む。
クレイジージャーニーの「東南アジアアヘン潜入取材」、「アジア納豆紀行」回、高野秀行さん。彼の本は、文章が読みやすく面白そうだ。彼の本、何か読んでみようっと。
石田ゆうすけさん、やはり文章がめっちゃ面白い。彼の本「世界で一番きれいな星空と危険なトイレ」は、俺に海外に行くきっかけを作ってくれた。それ以来、彼の本をいくつか購入したが、この本は未チェック。この本も読まねば。
なぜ寺が好きなのだろう?
大人になってから神社仏閣を好きになった。子供の頃は、全く興味なかったのに。そんな事を自問自答しながら奈良の街を散策していたら、ふと答えを見つけた!
①落ち着いた雰囲気
静かで瞑想的な空気。そんな場所が多いから、心が落ち着く。
②時代を感じさせる和風の建物
特に、木造のもの。逆に、過剰に華やかな造りのものはあんまグッとこない。
③山が近い所が多い
山好きとして、山の風景、緑が多く涼しい風が吹く、というあのロケーションは心落ち着く。
こうして見ると、落ち着いた空気を求めている事がわかる。そうか、だから俺は京都、鎌倉も好きなのか。①、②、③全ての条件を満たした神社仏閣、多いから。
結論 落ち着いた山寺が好き。
こうして、自分自身の事を再認識するのが、旅の醍醐味の一つ。